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おすすめのパブリック・アート「ダウンタウン編」

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Metro Tunnel
ダウンタウンの地下を走るバスの駅はパブリック・アートの宝庫

インターナショナル・ディストリクト・ステーション

インターナショナル・ディストリクト・ステーション

ダウンタウン・シアトルの地下を走る全長1.3.マイルのメトロバストンネルの5つの駅は、パブリック・アートの宝庫。漫画・立体折り紙・メタリックアート・彫刻など、21人のアーティストが手がけた30以上の作品が楽しめる。

それぞれの駅に置かれた作品は、その周辺地域の特徴を反映している。最南端のインターナショナル・ディストリクト・ステーションでは、ツルの折り方を9つのステップに分けて説明する14フィート四方の立体折り紙 『Steel Origami』 など、中国系や日系の芸術家によるアジア風の作品が展示されている。

パイオニア・スクエア・ステーション

パイオニア・スクエア・ステーション

また、行政ビル群に近いパイオニア・スクエア・ステーションでは開拓の歴史を表現。プラットホーム両端にある大きな時計は、トンネル工事で残った大理石や鉄材、パイプ、針金、小石などを固めて作ったものだ。

ユニバーシティ・ストリート・ステーションはシアトルのアート施設とハイテク産業、金融業が集まった地域にあり、電気を使った作品が多く使われている。例えば、ベナロヤ・ホールから駅へと続く通路はエリン・シー・パーマーがデザインした 『Temple of Music』 と呼ばれるもので、ドーム形の天井とオレンジ色のタイルの壁そして紫の照明が宇宙船のような雰囲気をかもし出している。

そして、ショッピング街にあるウェストレイク・ステーションで目を引くのは、ロジャー・シモムラ、フェイ・ジョーンズ、ジーン・ジェントリー・マクマホンら3人の画家にによる巨大アニメーション。漫画化されたシアトルっ子たちが生き生きと描かれている。

ユニバーシティ・ストリート・ステーション

ユニバーシティ・ストリート・ステーション

トンネルの北端、いろいろなイベントが行われるコンベンション・プレース・ステーションのアートは入口にあるネオン・パネルシアター・マーキー。夜はイルミネーション、日中には太陽の光を受けてオレンジとブルーの影シルエットを地面に作り、開放的な空気を演出している。

ウェストレイク・ステーション

ウェストレイク・ステーション

キング郡が運営するメトロバストンネルは、市内の渋滞解消などを目的に総工費4億6,600万ドルをかけて1990 年に完成。地上ではディーゼル・エンジン、地下では電気で走るデュアル・パワー・バスを全米で初めて導入したことで有名だ。トンネル活用による時間短縮効果は大きく、地上を走る場合と比較して約3分の1の時間で、インターナショナル・ディスリクトからコンベンション・センターまで走ることができる。

Convention Place Station
9th Avenue and Pine Street
『Two Theater Marquees』
作: アリス・アダムス(Alice Adams)ほか

Westlake Station
4th or 5 th Avenue and Pine Street
『Murals』
作: ロジャー・シモムラ(Roger Shimomura)、フェイ・ジョーンズ(Fay Jones)、ジーン・ジェントリー・マクマホン(Gene Gentry McMahon)

University Street Station
3rd Avenue and University Street
『Temple of the Music』
作: エリン・シー・パーマー(Erin Shie Palmer)

Pioneer Square Station
3rd Avenue and James Street
『Clocks』
作: ケイト・エリクソン(Kate Ericson)、メル・ジーグラー(Mel Ziegler)

International District Station
5th Avenue and Weller Street
『Steel Origami』
作: ソニヤ・イシイ(Sonya Ishii)

1990年(トンネル完成)

(掲載:2011年11月)

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