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トビウオ (飛魚:Flying Fish、分類:ダツ目トビウオ科)

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トビウオの仲間は世界の温帯から熱帯に約52種、日本近海に29種分布し、沿岸から外洋の表層に生息しています。暖海性の魚なので、南日本から台湾にかけて多く生息していますが、春になると産卵のために北上して東京湾沖に達し、千葉以南の各地で漁獲されます。

体の表面は濃い青紫色で、腹側は白く、胸鰭(むなびれ)は長く、体長は30-40cm 程度。胸鰭を用いて水上飛行するため、英語でも “flying fish” (飛ぶ魚)と呼ばれています。ただし、鳥の翼のように胸鰭を動かして飛行するわけではなく、グライダーのように滑降するだけ。空中に飛び出す原動力は尾びれの動きで、その下葉は上葉より長く、飛び出す直前まで海面を叩くことができます。この尾びれの打数は毎秒50回、滑空の初速は時速70km におよび、時には300-400m を滑空するそうです。ちなみに、飛行する高さは12m 以下で、飛行時間は17秒以下とも言われます。

日本の水産資源としても重要な種で、底引き網や定置網などで年間約1万トンが漁獲されます。飛ぶ魚であるため内臓が小さく、従って、鮮度が落ちにくく、遠路の輸送に耐えることができます。身は白く、淡白な味で、塩焼きや刺し身、カマボコの原料、干物、またクサヤにも適しています。味は年中それほど違いませんが、4月に漁獲されたものは、もっとも美味とされます。

残念ながら、宇和島屋では現在、トビウオの親は生・冷凍とも販売しておりませんが、トビウオの卵から生産されたトビコは寿司種・珍味として、欠品できない重要な商品です。トビコという名前は鮭の卵から生産されたイクラと並び、全米でも広く使用され、筆者よりも早く、米国の市民権を得たようです。原料不足によって価格が高騰しているキャビアの代替品としても利用されているのか、人種を問わずさまざまなお客様にお買い上げいただいております。

掲載:2006年9月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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