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シアトル留学生カフェ探訪 第49回 『Queen Bee Tasty Food & Coffee』

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こんにちは。成です。

冬休みは10日間ほど日本に帰国していました。自己紹介にも書いた重たい野球のベースを無理やりスーツケースに詰め込み、やっとの思いで到着。そして、日本食や9ヶ月振りの湯舟、そして久々の友人や家族との再会を満喫することができました。

その中でも嬉しかったのが、友人や家族から「いつもカフェの記事読んでるよ。シアトルに行ってみたくなった!」と言ってもらえたことです。今回を含めてあと2回、シアトルの素敵なカフェをご紹介できるようがんばりたいと思います!

また、日本でアルバイトをしていたカフェ・ド・クリエにも、(働いていたところとは別の店舗ではありますが)行くことができました。カフェ・ド・クリエはメニューの品ぞろえが豊富で毎月のように新商品が発売になるので、店員としては作り方を覚えるのが大変でしたが、客として訪れてみてメニューの選択肢の多さは改めて魅力に感じました。ソルベージュというフローズンドリンクやパスタ、サンドイッチがとても美味しいので、日本でこの記事を読んでくださっている方はぜひ行ってみてください!

日本でリフレッシュできたので、残り2ヶ月ほどになった留学生活では保険会社でのインターンシップを有意義なものにできるようがんばります!

それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』 第49回のスタートです。

今回ご紹介するのは、『Queen Bee Tasty Food & Coffee』。シアトルには2店舗あるのですが、今回はキャピトル・ヒルの僕の家から徒歩1分のところにある Madison Street 店をご紹介します。

Queen Bee Tasty Food & Coffee

赤レンガでできたコンドミニアムの一階。これは前回紹介した 『Roy Street Coffee & Tea』 とも共通していますね。

実家の外壁が赤レンガであることも影響しているのかもしれませんが、僕は赤レンガの外壁には自然と温もりを感じます。キャピトル・ヒルはこうした温もりを感じるカフェがたくさんあるのも魅力ですね。

ロゴでは、看板犬ならぬ「看板女王バチ」がコーヒーカップを持ってお客さんを出迎えています。

店名の Queen Bee は、オーナーのお母さんであるコリーンさんをイメージしているそう。コリーンさんはイギリス出身の料理人で、その影響を受けて美味しい食事とコーヒーの組み合わせにこだわっているこのお店をオープンしたそうです。コリーンさんはものすごく勤勉な方だそうで、女王バチだけど、性格は働きバチなのかもしれません(笑)。

Queen Bee Tasty Food & Coffee

店内はたくさんの照明が吊り下げられていて、外観と同様、おしゃれ。席数もそんなに多くはなく、アットホームな雰囲気。いつ訪れてもお客さんの会話が弾んでいる印象です。

ダウンタウンにあるカフェはラップトップでの作業がしやすい落ち着いた空間のお店が多い印象ですが、このお店の会話も楽しめる賑やかな空間も素敵です。

今回はエスプレッソを注文しました。

Queen Bee Tasty Food & Coffee

エスプレッソは、ひときわ酸味があってフルーティ。豆はサウス・シアトルにある Fulcrum Coffee Roasters のものだそう。このお店の美味しい食事との相性も抜群の一杯です。
カフェ・ド・クリエでアルバイトをしていた時の印象で、「エスプレッソはダンディなおじさんが飲むもの」という勝手なイメージが僕にはあったのですが、最近になってようやく深みのあるエスプレッソのおいしさがわかるようになってきました。

この日はとてもおなかがすいていたので、何か食べようかなと悩んでいると、バリスタのケーシーさんがこの Queen of Clubs をオススメしてくれたので注文してみました。わくわくしながら待っていると、ボリュームたっぷりの具を、クランペットでサンドしたものが運ばれてきました。

Queen Bee Tasty Food & Coffee

クランペットとはイーストを発酵させたものをフライパンで焼いたものだそう。表面は小さくぷつぷつとした穴が開いていて、中はモチっとした独特な触感。イギリスの伝統的な料理だそうで、イギリスはあまりおいしいものがないと言われるのが嘘だと思うくらい美味しいです。

Queen of Clubs の具は、グリーンリーフ、トマト、ベーコン、アボカド、二種類のハム。カリカリのベーコン、しっとりとしたハム、シャキシャキのグリーンリーフ、そしてモチっとしたクランペットといういろいろなたくさんの食感が楽しめて、ガッツリ食べたい人におすすめです。

実は、2年前、日本の大学でイギリス文化論という授業をとっていて、イギリスの食事が美味しくないという理由について期末レポートを書いたことを思い出しました。食べてもいなかったのにもっともらしい文章を書いていたあの日の自分に喝を入れたいです。

ちなみに、クランペットのサンドイッチのことをこのお店では crumpwich と呼んでいるそうです。

また、記事を書く旨についてケーシーさんと話していると、crumpwich の Avocado Caprese の注文がたまたま出たので、写真を撮らせてもらいました。

Queen Bee Tasty Food & Coffee

こちらも僕も一度食べたことがあるのですが、サンドされたアボカドとチーズが相性抜群。また、セットのサラダがシャキシャキで、野菜本来の旨味を堪能できたのを覚えています。イギリスの食文化をシアトルの新鮮な食材で表現していて、お店のこだわりを感じます。

Queen Bee Tasty Food & Coffee

このお店はクランペットを使ったメニューが豊富で、Banana Cream Pieのようにスイーツメニューもあります。クランペットのモチっとした食感は、甘い味付けにも合いそうです。
ぜひみなさんにもこのお店のクランペットの美味しさを味わってほしいです!

また、このお店は収益をシアトルの非営利団体に寄付する活動を行っているそう。地元の食材で最高の料理とコーヒーをふるまって、その収益をシアトルの発展のために使っていることを知り、より一層このお店が好きになりました。

いかがだったでしょうか。以前ご紹介した Café Presse はフランスがコンセプトのお店でしたが、意図せずまたヨーロッパとシアトルの食文化の融合を感じるお店のご紹介となりました。

僕はヨーロッパに行ったことがないのですが、この2つのお店の高い食事のクオリティを味わって、卒業旅行でヨーロッパへグルメ旅に行きたいと思い始めています。

Thank you for a great time and coffee!

次回は、雨が降りしきる中、13時間立ちっぱなしで待ち続け、ニューヨークのタイムズスクエアで念願の年越しを実現させた匡洋君です。

Queen Bee Tasty Food & Coffee
2200 East Madison Street, Suite B, Seattle(地図
【席数】約35
【公式サイト】www.queenbeecafe.com
【Wi-Fi】 あり
【電源】 席によってはあり

池野成

池野成(Sei Ikeno)
1995年、石川県金沢市生まれ。大学を休学してシアトル・セントラル・カレッジに留学中。東京都内のカフェ・ド・クリエで2年半にわたりアルバイトし、カフェのような居心地の良い空間づくりに興味を抱いた。セーフコ・フィールドではノリで参加したサイレント・オークションにて10キロ近くあるベースを購入することになってしまい、どうやって日本に持ち帰ればよいのか、今から頭を悩ませている。

掲載:2019年1月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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