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2020年を振り返る、シアトル・タイムズによる動画『2020 A YEAR IN VIDEO』

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実にいろいろなことがあった2020年も、残すところ約2週間となりました。

シアトル・タイムズが公開したシアトルの2020年を振り返る動画 『2020 A YEAR IN VIDEO』 から、みなさんは何を感じますか?

パンデミック対策で人も車もいないシアトルの中心地や学校キャンパス、乗客のいないライトレール、スモールビジネスの苦労。

3分40秒過ぎに挿入されているのは、警察による人種差別/暴力・組織的人種差別に抗議したサイレントマーチです。6万人規模と言われましたが、抗議活動に乗じた暴動ほどメディアには取り上げられなかったように感じます。

3分50秒過ぎからは、シアトル警察と対峙する平和的な抗議活動参加者たちの様子。参加者が雨傘をさしているのは、シアトル警察が平和的な抗議活動に対しても催涙ガスや閃光弾を使うことに対応するためで、抗議活動が始まってから数日後、警察と対峙するポイントがキャピトル・ヒルの Pine Street と11th Avenue の交差点あたり(東分署のそば)に移動してから、見られるようになりました。香港の雨傘革命にヒントを得たと言われています。

特にピンクの傘がシンボルとなったのは、6月1日の抗議活動での出来事がきっかけでした。

キャピトル・ヒルはこれまでもさまざまな抗議活動の拠点となってきましたが、今回シアトル警察の東分署周辺の小さな区画がCHOP(当初はCHAZ)という一部の抗議活動参加者の拠点となったことも、非常に重い出来事でした。何年もシアトルについて報じてきた地元ジャーナリスト集団の貴重さを実感させられた一件でもあります。

平和的な抗議活動にワシントン州の政治家が参加している様子、抗議活動の中に車で突っ込んだドライバーに撃たれた男性の映像もあります。

4分30秒前後には、当時なぜか日本の一部のネットユーザ(ガーデニング&農業好き?)から異様な注目を浴びた Cal Anderson Park の野菜畑も。

5分40秒あたりでは、今年3月にタコマ警察に拘束され死亡したマニュエル・エリスさんの事件が取り上げられています。ミネアポリス警察によるジョージ・フロイドさんの殺害事件で改めて注目を浴び、ワシントン州知事がワシントン州警備隊に改めて独立捜査を行うよう命じました。

7分25秒過ぎには、今年の大統領選挙の有権者投票の結果を祝うキャピトル・ヒルの様子も。

シアトルのファッションデザイナー、Luly Yangさんによるマスクづくりの様子や、パンデミック対策をしながら日々を過ごす人たちの様子もこの時ならではの貴重な映像ですね。

新型コロナウイルス感染症のワクチンが1年未満で開発され、ワシントン州にも今月14日に第1弾が到着しましたが、パンデミックはまだ終わっておらず、その影響は多方面に及んでいます。

初めてのことが多く、これまで考えていなかったようなことをいろいろ考えさせられ、学びの多かった2020年。

いろいろな思いが心に浮かびます。

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