米国労働統計局(BLS)が7月14日に発表した最新データによると、シアトル・タコマ・ベルビュー大都市圏(キング郡、ピアス郡、スノホミッシュ郡)の2026年6月における消費者物価指数(CPI-U ※季節調整なし)は、前年同月比で4.5%上昇しました。
この年間上昇率は全米平均の1.5倍に近く、シアトル地域が全米でも極めて高いインフレに直面している実態を示しています。
目次
全米他都市および地域平均との比較
シアトル地域の物価上昇のペースは、米国の他の大都市圏と比較しても突出しています。
- 全米主要都市圏で第2位: 12ヶ月間の上昇率(4.5%)は、フィラデルフィア・ウィルミントン・カムデン地域(前年比5.4%)に次いで、全米で2番目に高い数値となりました。
- 米国西部地域でトップ: ロサンゼルス、サンフランシスコ、フェニックス、アンカレッジなどを含むBLSの米国西部地域(平均3.2%)の中で、シアトルは最大の年間上昇率を記録しました。
- 全米平均および他都市との差: 全米平均(3.5%)を1.0ポイント上回り、ニューヨーク大都市圏よりも0.4ポイント高い水準です。
主要項目別の価格変動(前年比および2ヶ月比)

2026年6月までの2ヶ月間で、シアトル地域の全体物価は1.0%上昇しました。食料とエネルギーを除くコアインフレ率は、同期間で0.9%上昇しています。
特に急騰が目立つ項目は以下の通りです。
1. 燃料:前年比20.7%上昇
インフレの最大の要因となっているのが燃料コストです。
- ガソリン: 前年比で24.7%急騰(2ヶ月間では1.6%上昇)。
2. 食料:前年比3.5%上昇
- 自宅用食料(スーパーマーケットなどの食材): 前年比で0.9%の上昇に留まる(ただし、直近2ヶ月間では1.7%上昇しており、主要6食品グループすべてで価格が上昇)。
- 外食: 前年比で6.2%上昇。食材の購入に比べ、外食にかかるコストの上昇が顕著です。
- 果物・野菜: 前年比で11.7%上昇。
3. その他、上昇・下落が顕著な品目
- 衣料品(アパレル): 前年比で14.7%上昇と大幅な値上がり。
- 娯楽(ペット用品、テレビ、玩具、スポーツ用品、公園・美術館の入場料など): 前年比で9.8%上昇(ただし直近2ヶ月間では0.9%下落)。
- 住居費: 前年比で2.1%上昇(2ヶ月間では0.6%上昇)。
- 家庭用家具・オペレーション: 直近2ヶ月間で5.1%の上昇。
- 医療費・教育通信: 2ヶ月間で医療費が0.5%下落、前年比で教育・通信費が1.1%下落。
ガソリン代を節約する方法

1. 会員制ホールセールのガスステーションを活用する
シアトル地域にも、会員制クラブの専用ガスステーションがあります。全米展開している会員制クラブの主なものは下記の通りです。
- Costco(コストコ)や Sam’s Club(サムズクラブ): 一般的なガソリンスタンドに比べ、1ガロンあたり数十セント安く設定されていることが多く、年間を通して給油すれば年会費以上の節約になります。
- Safeway などのスーパーマーケット提携プログラム: 日々の食料品買い物で貯まるポイント(Reward Points)をガソリン割引に適用できます。新たなアプリをダウンロードすることなく、普段の買い物カード(または登録した電話番号)を使用するだけで、提携スタンド(Chevron や Texaco など)での給油が割引になります。
2. スマホで Google Maps の「エコルート」を活用する
スマホに新たな専用アプリをインストールしなくても、日常的に使用している「Googleマップ」の標準機能で燃料を節約できます。
- エコフレンドリーなルートの選択: 目的地を検索した際、葉っぱのアイコン(エコルート)が表示されるルートを選択します。これは勾配、交通渋滞、一定の速度を維持しやすい道路などを考慮し、最も燃料効率が良いルートを自動計算する機能です。到着時間に大きな差がなければ、このルートを選ぶだけでガソリン消費を抑えられます。
3. クレジットカードのキャッシュバックと「現金払い」を使い分ける
給油の際の「支払い方法」を工夫することで、実質的なコストを削減できます。
- ガソリン還元率の高いクレジットカード: ガソリンでの決済に対して3%〜5%のキャッシュバック(またはポイント還元)が付与されるクレジットカードを使用します。
- 「現金払い(Cash Price)」の活用: 一部のガスステーションでは、クレジットカード手数料がかからない「現金払い(Cash)」に対して、カード払いより1ガロンあたり10〜20セント安く価格を設定しています。手持ちのカードの還元率と、スタンドの現金割引率を比較し、より安くなる方法を選択してください。
4. 車のメンテナンスと「エコドライブ」の実践
車自体の燃費性能を維持し、無駄な燃料消費を減らす基本的な運転技術も重要です。
- タイヤの空気圧チェック: 空気圧が低下したタイヤで走行すると転がり抵抗が増し、燃費が数%悪化します。月に1回は適正な空気圧に調整してください。
- 不要な荷物の整理: トランクに積んだままの重い荷物は燃費を低下させます。
- 「急」のつく運転を避ける: 急発進、急加速、急ブレーキを避け、緩やかに加減速を行うことで、燃費は最大10%〜30%向上するとされています。高速道路ではクルーズコントロールを活用し、一定の速度を維持することも有効です。

