アメリカへ観光や短期出張で訪れる際に必要な ESTA(電子渡航認証システム) の申請料が、2025年9月30日に現在の21ドルから40ドルへ大幅に引き上げられることが、米国税関・国境警備局(CBP)によって8月28日に正式に発表されました。この変更は、ビザ免除プログラム(VWP) を利用して90日以内の滞在を行う数百万人の旅行者に影響します。
ESTA料金の改定内容
- 現在(〜2025年9月29日まで): 21ドル
- 内訳:処理手数料 4ドル+認可手数料 17ドル
- 内訳:処理手数料 4ドル+認可手数料 17ドル
- 2025年9月30日以降: 40ドル
- 内訳:処理手数料 10ドル+認可手数料 17ドル+新設手数料 13ドル
値上げの背景
今回の改定は、2025年7月4日に成立した 「One Big Beautiful Bill Act(HR-1)」 に基づくものです。この法案には、ESTAの値上げに加えて以下のような費用も盛り込まれています。
- Visa Integrity Fee(ビザ整合性手数料): 非ビザ免除国からの短期渡航者に対して250ドルを追加徴収
- I-94やEVUSの手数料引き上げ
旅行者への影響と注意点
- 一部の初期情報では施行日が2025年10月1日とされていましたが、CBPが公式に発表したのは2025年9月30日。1日早まったことで、申請のタイミングがさらに重要になります。
- ESTAは申請から2年間(またはパスポートの有効期限まで)有効。9月29日までに申請・承認されれば21ドルの料金が適用され、値上げ後も有効です。
- 出張や観光を予定している方は、早めの申請が渡航費用を抑える鍵となります。
ESTA料金改定に関するFAQ
ESTAの料金はいつから値上げされますか?
米国税関・国境警備局(CBP)が2025年8月28日に発表した通り、2025年9月30日に21ドルから40ドルに引き上げられます。
ESTAの新しい料金の内訳は?
新料金40ドルの内訳は、処理手数料 0ドル+認可手数料17ドル+新設手数料13ドルです。
2025年9月29日までに申請すれば、現行料金となりますか?
2025年9月29日までに申請して承認されたESTAは現行の21ドルが適用されます。有効期限は申請日から2年間、またはパスポートの有効期限までです。
ESTAは何年有効ですか?
通常、2年間有効です。ただし、パスポートの有効期限がそれより早く切れる場合は、その時点で失効します。
パスポートを更新した場合、ESTAはそのまま使えますか?
いいえ。パスポートを更新するとESTAは無効になります。ESTAはパスポート番号ごとに管理されているため、パスポート番号が変わると再度申請が必要です。申請を忘れるとアメリカへ渡航できませんので、パスポート更新後は必ず新たに申請してください。
パスポート更新後のESTA申請方法は?
更新後は、初回の申請と同じ手順で再申請します。必要な情報は以下の通りです:
- パスポート情報
- 申請者の個人情報
- 支払いに必要なクレジットカード情報
なお、ESTAの申請項目は更新されることがありますので、再申請時に最新の必要事項を確認しましょう。
ESTA値上げの背景は何ですか?
2025年7月4日に成立した 「One Big Beautiful Bill Act(HR-1)」 に基づき改定されました。同法には、ESTAの値上げ以外に「Visa Integrity Fee(250ドル)」やI-94・EVUSの手数料引き上げも盛り込まれています。
ESTA以外に追加でかかる費用はありますか?
ビザ免除プログラム(VWP)を利用しない渡航者は、250ドルの Visa Integrity Fee を支払う必要があります。これは ESTA 保持者には該当しません。
まとめ
2025年9月30日より前に申請して承認されれば、現行の21ドルでの ESTA が2年間有効となります。渡米を計画している方は、今のうちに申請しておくのがおすすめです。

この記事の情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。また、移民法は頻繁に改正があります。提供している情報は、掲載時に有効な情報です。読者個人の具体的な状況に関しては、米国移民法の弁護士にご相談ください。