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アメリカ各地でICEと連邦政府への抗議活動が拡大 ー 移民税関執行局(ICE)による強制捜査・連邦政府による州兵動員に市民の反発広がる

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2025年6月現在、カリフォルニア州ロサンゼルスをはじめとする主要都市で、移民税関執行局(ICE)や連邦政府の対応に対する市民の抗議活動が続いています。

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今回の抗議活動拡大の発端となった事件

発端となったのは、ICEが「不法移民を雇っている疑いがある事業所」を急襲・強制捜査したこと。この捜査は強硬な手段で行われ、一部では逮捕・連行も発生しました。これに対し、地域の住民、労働組合、宗教団体、市民団体などが抗議活動を展開。一部地域では、催涙ガスやゴム弾が使用されるなど、警察と市民との間で激しい衝突があったことが報じられています。加えて、連邦政府が「治安維持」を理由にカリフォルニア州知事の同意なしに州兵や海兵隊を動員したことが、さらに大きな反発を招きました。州政府はこれを「違法であり、州の自治権を侵害する行為」として非難し、連邦政府に対し訴訟を起こしています

特に注目を集めたのが、全米サービス従業員労働組合(SEIU)カリフォルニア支部の会長デビッド・ウエルタ氏の逮捕です。その様子を収めた映像がSNSやニュースで拡散され、「労働組合のリーダーが声を上げた結果、標的にされた」と受け止められました。シアトルでも9日朝、約300人の移民擁護者や労働組合関係者がウエルタ氏の釈放を求め、ダウンタウンのシアトル市庁舎(600 4th Avenue)まで行進しました(シアトル・タイムズ)。

ウエルタ氏はその後、5万ドルの保釈金で保釈されましたが、この出来事は、言論の自由や移民の人権を守る運動と重なり、抗議の動きは全国に広がっています。

6月14日(土)全米同時抗議行動『NO KINGS』

6月14日(土)に、全米同時抗議行動「NO KINGS(王はいらない)」の実行が全米各地で計画されています。

現在開催が決定しているものは公式サイトで公開されており、ここワシントン州でも多数の抗議活動が登録されています。

シアトル市内で計画されている抗議活動

シアトル市内では現在、正午から午後3時まで、以下の2か所でデモが実施される予定です。

  • ワシントン大学内のレッド・スクエア(Red Square)(詳細
  • キャピトル・ヒルのカル・アンダーソン公園(Cal Anderson Park)(詳細
    ※カル・アンダーソン公園からシアトル・センターまで行進が予定されています。

ICEによる移民拘束・強制捜査などに対する抗議活動は、ダウンタウンのシアトル市庁舎前(地図)や連邦裁判所周辺地図、連邦ビル Henry M. Jackson Federal Building地図)などで継続的に展開されています。

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