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ワシントン州商務省 小田原秀さん

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Washington State Department of Commerce にて
中央が小田原さん

 

小田原秀(おだわら・すぐる)さん
【学校】 Bellevue College (International Business Professions)
【留学期間】 2015年4月~2016年3月
【留学前】 大東文化大学法学部政治学科4学年(4年次を一年休学し、渡米)
【インターンシップの内容】 ワシントン州商務省(Washington State Department of Commerce)で、ワシントン州に企業誘致するためのプロモーションの手伝い
【連絡先】 メール

留学しようと思ったきっかけは?

留学しようと思ったきっかけに関しては皆さんと違い特殊だと思います。

中学時代初めて英語の勉強を始めたときから英語が大嫌いでした。中学3年間、高校3年間とそれは変わらず、勉強などろくにせず、成績はいつも最低でした。学校の3者面談では英語のことを突っ込まれ、「私は一生英語を使わない仕事をし、日本から出ずに暮らしていくので必要ありません」などと言ったこともありました。そのため、受験でもなるべく英語を使わず、もちろん大学の学部学科も英語からかけ離れたものを選択しました。

そして、英語に触れずに大学生活を送っていましが、3年の夏休みにベトナムで1か月にわたり日系企業の営業部でインターンシップをしました。飛び込み営業という過酷な業務で、他のインターン3人と競争させられました。私はまだ英語をうまく話せず、他の3人は話せるという圧倒的に不利な状況でしたが、最終的に獲得した契約件数は一番でした。

大満足で帰国してから1カ月くらい過ぎたころ、ふとベトナムでのインターンシップを思い出した時に、「1か月だからできたこと。もし1年、数年と続けていたら、英語ができないままでは継続して結果を残すことはできなかっただろう」と思いました。そして、「日本でも小学校のころから英語教育に力を入れていく」という記事を見たとき、私が40、50歳になった時も英語が話せないままだったら、新入社員に、「あ、先輩、英語できない世代ですよね?僕が営業行ってきます」と言われるのを想像してしまい、英語を学ぶことを決意しました。

しかし、根っからの英語嫌いに英語がまともに勉強できるはずもなく、最終的に「外国に行ってしまえ」と留学を決意したのです。

そして、1年いるのだから何かに頼らず、何の偏見も持たず、自分でシアトルという地を理解していこうと思い、やって来ました。実際に来てみて、本当にいい街だなと感じています。アジア系のコミュニティも発達していることから、食べ物にも飽きることなく、いろいろな文化を感じることができると思います。そして想像以上に日本人が多いとも感じました。それだけ馴染み深い町、日本人にとっても住みやすい街なのかなとも思います。

留学してからのユニークな体験

前述の通り、英語が大嫌いなので、こちらに来ても机にへばりついての勉強は絶対できない、そこでどう英語を勉強しようかと思ったとき、ひたすらいろんな人と話して楽しもうと考え、そこら中にいる人は皆、私の英語の先生というような感じで接していました。時にはホームレスの方ともお話しをすることもありました。また、アメリカ人のやるパーティーにひたすら行き続けました。パーティーへ行って新たな人と知り合い、連絡先を聞き、パーティーが終わってから連絡し、またパーティーを見つけるといったことを繰り返して、留学上半期はほとんど毎週末パーティーに行きました。

そんなパーティーで知り合った人が知り合いを紹介してくれたというか、正直コネのような形でインターンシップが決定しました。ですので、インターンシップに必要な手順をほとんどすっ飛ばして採用されました。

どんなインターンシップ?

Washington State Department of Commerce

元々日本の大学での専攻が政治学、そして現在アメリカで学んでいることが国際ビジネス(International Business)ということで、このインターンシップならそのどちらも合わさって自分の大学での学業の総決算にできるかもしれないと思いました。あとはベトナムでのインターンシップでは営業で英語を使いましたが、個人行動で相手はクライアントだったため、こちらからの一方的なアプローチだったのに対して、今回は社内の中でチームとして英語も使えます。そして政府系なので聞き手に回ることも多く、前回と対照的なインターンシップ経験が得られるかもしれないと思ったためです。

仕事のほとんどがリサーチです。業務開発(Business Development)の部署に所属しているため、ワシントン州に企業を誘致するためのプロモーションをしています。最終的に企業向けのプロポーザルを作り、その企業との会議などで使うのですが、そのプロポーザルを作るために必要な情報収集が主です。他にも日系企業との会議への出席、フォーラムへの参加をした際には時折、通訳をすることもありました。

このインターンシップでしか得られないと思われること・今後に役立てたいこと

何事をするにも基盤が大事ということです。情報収集という仕事は私にとっては決して楽しいとは言えないものですが、こういった仕事を誰かがやっている、そしてこの仕事をやっている人がいるから素晴らしい資料ができあがってくるということが身に染みました。

あとは、日系企業との会議に出席した際に、そこの会社は決して大きいとは言えない、従業員数10人未満という会社でしたが、日本の誇る技術一本でアメリカ・世界市場に参入しようとしており、そのための話し合いを聞いた時は感動しました。こういった夢を諦めないで常に進歩し続ける人間になりたいと思いました。

これから1年留学する人へのアドバイス・今後の目標

一年間という時間は長いようで本当に短いと感じます。新しい場に来て環境を変えるということは、何をするにも自分次第。自分の行動で他の人とは全く違った一年間を過ごせるはずです。常識にとらわれず、行動してみるのがベストだと思います。

今後の目標ですが、大きい話だと「日本」をもっともっと世界に知らしめたい、もっと底上げしたい。それができる人間になることが目標です。世界に出れば出るほど、日本の素晴らしさに感動したり、日本のすごさを実感させられます。だからこそ日本をもっと誇れるようになり、将来そういったことに携われる人になりたいと思います。

掲載:2016年3月

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