シアトル・ストームは、全米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)に所属するシアトル拠点のチームです。これまでに2004年、2010年、2018年、2020年の4度にわたりWNBAチャンピオンに輝き、リーグを代表する強豪チームとしての地位を築いてきました。ここでは、そのストームの基本的な情報をまとめました。
女子プロバスケの強豪

©︎Seattle Storm/WNBA
シアトル・ストームの本拠地はシアトルのクイーン・アンにある Climate Pledge Arena(クライメット・プレッジ・アリーナ)。試合当日は会場がファンの熱気に包まれ、地元住民はもちろん観光客にとっても人気のスポーツイベントとなっています。
また、シアトルの他のプロスポーツチームと同じく、ストームは地域社会への貢献活動にも積極的で、教育支援や社会的課題に取り組み、シアトルのコミュニティと深く結びついています。
シアトル・ストームのヘッドコーチ、ノエル・クインは2025年シーズン現在、WNBAで唯一の黒人女性ヘッドコーチです。選手時代からストームに深く関わり、引退後はアシスタントコーチを経て、2021年に正式にヘッドコーチへ就任しました。
スー・バードの銅像

©︎Seattle Storm/WNBA
さらに2025年には、チームの歴史を象徴する出来事がありました。キャリアのすべてをシアトル・ストームで過ごしたレジェンド、スー・バードがバスケットボール殿堂入りを果たし、その功績を称える銅像がアリーナ前に建立されたのです。WNBA選手として初めて銅像が建てられたこの出来事は、シアトル・ストームの歴史と誇りを象徴するものとなっています。
ホームアリーナ:クライメット・プレッジ・アリーナ

シアトル・ストームのホームアリーナは、シアトル・センター内にある多目的アリーナの Climate Pledge Arena。NHLシアトル・クラーケンの本拠地でもあります。
Climate Pledge Arena は、1964年から使用していたアリーナの大幅改築し、2020年に完成した最新のアリーナで、シアトルに本社を置くアマゾン・ドットコムが命名権を買収しました。
WNBAとは
WNBA(Women’s National Basketball Association)は、1996年に設立され、1997年(木)にリーグ戦が始まった、アメリカの女子プロバスケットボールリーグです。2025年に Golden State Valkyries(ゴールデンステート・ヴァルキリーズ)が加入し、13チームへ拡大しました。AP News などによると、今後も拡大を続け、2030年までに18チーム体制になる予定です(クリーブランド、デトロイト、フィラデルフィアなどに新チームが設立予定)。
レギュラーシーズン
レギュラーシーズンは毎年5月から9月にかけて行われ、2025年シーズンでは1チームあたり44試合が組まれました。2024年までは40試合だったことから、公式シーズン史上最多試合数となります。2025年は5月16日(金)〜9月11日(木)がレギュラーシーズン期間です。
オールスターゲーム
WNBA オールスターゲームは1999年に初開催されました。以来、毎年7月中旬に開催され、トップ選手が一堂に会する見どころの一つです。2025年も7月にインディアナポリスで開催されました。
プレーオフとファイナルのフォーマット
2025年シーズンから、プレーオフの最終シリーズであるWNBAファイナルは初めてベスト・オブ・セブン形式(2-2-1-1-1)に拡大されました。第1ラウンドは1-1-1形式のベスト・オブ・スリー、準決勝は従来通りベスト・オブ・ファイブ形式です。
コミッショナーズカップ(Commissioner’s Cup)
コミッショナーズ・カップは、公式シーズン中の特定の試合を対象としたインシーズン・トーナメントで、2021年に導入されました。2025年には、6月1日(土)〜7月1日(火)までの期間が対象試合とされ、上位チームによる決勝戦が行われました。
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
設立 | 1996年設立、リーグ戦開始は1997年 |
現行チーム数 | 2025年現在13チーム(Golden State Valkyries 加入) |
レギュラーシーズン | 毎年5月〜9月、2025年は44試合 |
オールスター | 7月開催 |
コミッショナーズ・カップ | インシーズン・トーナメント、2025年は6月〜7月に実施 |
プレーオフ | 第1ラウンド1-1-1/ベスト・オブ・スリー、準決勝ベスト・オブ・ファイブ、ファイナルはベスト・オブ・セブン(2-2-1-1-1)方式 |