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第5回 不動産ローンを借りるには

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みつこ・ミラーさん

みつこ・ミラー(NMLS 107855)
シニア・モーゲージ・スペシャリスト

ディレクターズ・モーゲージ(NMLS 3240)

11400 SE 8th Street, #400, Bellevue
直通:(206) 679-3371
メール:mitsuko.miller
公式サイト:www.directorsmortgage.com

ほとんどの方が、家を買う時にまずは不動産屋に連絡をすると思います。すると、「Pre-approval Letter はありますか」と聞かれると思います。

アメリカでは、不動産を購入する際、売り手にオファーを入れる時(買い手が売り手に希望購入価格やその他の条件を提案する)にこの Pre-approval Letter という書類を付けて出します。これによって買い手は「ローン会社に相談に行き、ローンの借り入れが可能である」ということを証明します。

これは、売り手が買い手が提示した希望購入価格やその他の条件を受け入れることに決めた(こちらのオファーが通った)のに、「銀行に行ったらローンがおりませんでした」では、売り手の時間を無駄にすることになるからです。

そのため、不動産屋に連絡を取る前にローン会社(銀行やブローカー)に連絡し、借入額、毎月の返済額などいろいろ確かめて自分にふさわしいプログラムを選び、自分はどのくらいの価格まで購入が可能なのか調べるのが理想です。その方が物件を探す不動産屋さんにとっても効率的に動いていただけると思います。

では、経験があり、いろいろ相談に乗ってくれるローン会社をどうやって探すのでしょうか。とにかくたくさんの銀行やブローカーがありますから、どこから手を付けたらよいかわからなくなると思います。こちらでは名の知れた大きな銀行だから安心ということはありません。皮肉なことに、大きくなればなるほど、細やかなサービスを求めるのは無理のようです。一人一人の経済状態はみな違います。十把一絡げでやられては、あまり良い結果や個人に合った結果は望めないでしょう。

そこでお勧めするのが、とにかく周りの人に聞いてみること。不動産業界は人の紹介でつながっていくと言われています。使ってみようと思っているトップの不動産屋にローンオフィサーとを紹介してもらうのもよいと思います。もちろん、何人か選んでインタビューをし、比べてみるのもよいと思います。

「Pre-approval」に必要な書類

収入など、計算に必要な数字だけ電話で聞いて簡単にいわゆる「approval」を出すところもたくさんあります。でも、これはあくまでも「Pre-Qualification」に当たるもので、「Pre-Approval」とは異なります。やはり書類を見せて、間違いのないように計算してもらう必要があります。提出する書類は下記の通りです。

  • 給料の明細(2枚)
  • Bank Statement銀行の明細(2か月分)
  • Tax Return  納税書類(2年分)
  • W-2 Forms 源泉徴収表(2年分)
  • 職歴

その他、離婚された方、養育費の支払いがある方、頭金を Gift(贈与)でもらうケース、クレジットレポートをひいた段階でわかる車のローン残高、学生ローンの残高など、考慮しなくてはならない細かいことがたくさんあります。そしてそれを書類として提出していかなければなりません。Pre-Approval の段階で細かいものを全部出す必要はありませんが、明細がわかればわかるほど、確実な「approval」がもらえます。

掲載:2018年8月

当コラムを通して提供している情報は、一般的、及び教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。

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