ワシントン州が発行する運転免許証の性別の選択に男女以外の性別を追加することを、ワシントン州の免許局が提案しています。
男女以外の性別を選択する場合は「X」と記載され、男女のどちらでもないという意味になります。
州知事のブログによると、2018年に免許局のディレクターに就任したディレクター、テレサ・バーンセン氏は、「X」という選択がないことに関する苦情を受けて調査した結果、免許局が変更を提案する権限があることを確認しました。
ワシントン州の保健局は2017年後半からワシントン州住民が出生証明書に記載されている性別を本人の希望で変更できることを許可し始め、2018年1月には正式にシステムを変更して「X」を追加。今日までに518件の依頼があり、そのうち59件が「X」を選択するものだったことがわかっています。
免許局もこれに倣い、一般からの意見を聞いて提案をまとめました。8月に公聴会を開催し、一般からの意見を記述に反映しますが、早ければ10月にも「X」が追加されることになります。
バーンセン氏は、「アイデンティティは基本的人権」「免許局はワシントン州の全住民にサービスを提供している。運転免許証や州発行の身分証明書が本人確認書類となる。性別には2つ以上の形態があることを認めることで、我々は基本的人権を認めている」との声明を出しました。
これが実現すれば、運転免許証だけでなく、未成年者が運転免許証を取得する前に運転を練習するための許可証(instruction permit)と身分証明書でも同様に男女以外の性別の選択ができるようになります。なお、現時点で、性別の変更はできるようになっています。
アメリカでは、ワシントン DC と15州で「X」を選択できるようになっています。