ワシントン州沿岸の津波注意報（Tsunami Advisory）、7月30日午前10時20分に解除

2025年7月30日(水)

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ワシントン州沿岸地域に発表されていた津波注意報（Tsunami Advisory）は、米国太平洋時間の2025年7月30日午前10時20分に解除されました。

この津波注意報は、米国太平洋時間の7月29日午後4時24分（現地時間7月30日午前11時24分）にロシアのカムチャツカ半島ペトロパブロフスク南東約80マイル（128km）でM8.8の地震が発生した後に発表されていました。

Good news, everyone. The #tsunami advisory for #WaState has been CANCELLED. At this time there is no tsunami threat to the Washington coast. Check out https://t.co/nBaMCAwGAR for more information. #TsunamiAdvisory #WaWX pic.twitter.com/tiGNj2lpJm
— WA Emergency Management (@waEMD) July 30, 2025

津波注意報が解除された区域

オレゴン州・ワシントン州
- オレゴン／カリフォルニア州境からワシントン／ブリティッシュコロンビア州境までの沿岸
カリフォルニア州
- ラゲッド岬（Ragged Point）からハンボルト／デルノルテ郡境までの沿岸
アラスカ州アリューシャン列島
- アムチトカ海峡（Amchitka Pass）からアッツ島（Attu）までの沿岸

津波注意報が継続中の区域

カリフォルニア州
- サンタバーバラ南東15マイルのリンコン岬（Rincon Point）から
  サンルイスオビスポ北西50マイルのラゲッド岬（Ragged Point）までの沿岸
- カリフォルニア州ハンボルト／デルノルテ郡境（Humboldt/Del Norte Line）から
  オレゴン州境（Oregon/Cal. Border）までの沿岸
アラスカ州アリューシャン列島（Aleutian Islands）
- ニコルスキ南西30マイルのサマルガ海峡（Samalga Pass）から
  アダック西125マイルのアムチトカ海峡（Amchitka Pass）までの区域
- プリビロフ諸島（Pribilof Islands）を含む

現地にお住まい・滞在中の方は、引き続き Tsunami.gov などで最新情報を確認してください。

USGS（米国地質調査所）の発表

USGS（米国地質調査所）によると、今回の地震は、2011年の東北地方太平洋沖地震以来、世界最大の地震であり、1900年以降で世界でも最大級の10件の地震の一つです。また、この地震は7月20日のM7.4地震やM6.6の地震3回を含む、M5.0以上の地震50回を伴う地震活動の延長上にあるもので、7月30日午前4時（UTC）までに、M5.0以上の余震は24回観測されており、その中にはM6.9および6.3の地震が含まれているということです。

現地時間2025年7月30日午前11時24分ロシア・ペトロパブロフスク・カムチャツキー東約128kmで発生
規模はM8.8、浅い逆断層型地震（Reverse faulting）
太平洋プレート（Pacific Plate）が北米プレート（North America Plate）の下に西方向へ沈み込み（Subduction）
2011年の東北地方太平洋沖地震（M9.0）以来、世界最大の地震
千島・カムチャツカ沈み込み帯（Kuril-Kamchatka Subduction Zone）は世界でも最速級の収束境界
1990年以降、M5.0以上の地震が約700回発生
過去の大地震
- 1923年 M8.4（今回震源の北150km）
- 1952年 M9.0（今回震源から30km以内、600 kmの断層が破壊）

津波アラートには4段階

津波アラートの4段階	状況	対応
Warning	津波が発生中か、まもなく発生する。沿岸部では危険な浸水、強い潮流が起きる可能性あり。	高台や内陸へすぐに避難すること。
Advisory	海・沿岸部で強い潮流や波が危険な状態になる可能性あり。	水中にとどまらず、ビーチや海・川などから離れること。
Watch	遠隔地で地震が発生し、津波が発生する可能性あり。	避難経路を確認すること。避難命令が出された場合、すぐに対応できるよう準備しておくこと。
Information Statement	危険はない、または非常に遠隔地での災害や脅威は確認されていない。	現時点で対応は必要なし。