在シアトル日本国総領事館は1日、シアトル日本庭園とパナマ・ホテル（シアトル日系米国人博物館）が令和二年度（2020年度）外務大臣表彰を受賞したと発表しました。
シアトル日本庭園<
シアトル日本庭園は、多数の日本庭園を手がけた著名な日本庭園設計士、飯田十基氏（いいだ・じゅうき）らによって1960年に竣工された日本庭園。景観設計で有名なオルムステッド・ブラザーズ設計事務所のジェームズ・ドーソン氏によってデザインされたワシントン・パーク植物園（The Washington Park Arboretum）の南側にあり、Arboretum Foundation、シアトル市公園局及び多くのボランティアによって管理・運営されています。広さ3.5エーカーの園内では、山・森・川・台地・村を凝縮した景観が楽しめ、茶室『松聲庵』では茶道の体験ができるほか、季節の移り変わりを楽しむ催しが開催されています。
シアトル庭園によるコメント：
「このたび、シアトル日本庭園は外務省より日本国との友好関係の増進に顕著な功績のあった個人・団体に送られる令和２年度外務大臣表彰を受賞致しました。心から光栄に思い感謝致します。シアトル日本庭園はこれからも日本の文化・芸術を伝えるプログラムを通し、アメリカの人々の日本への国際的理解の促進に努めてまいりたいと思います。庭園が冬のメンテナンスを終え、再び2021年に開園致しました折には、今回の受賞を現地のコミュニティの皆様と共に祝いたいと願っております」
パナマ・ホテル（シアトル日系米国人博物館）<
パナマ・ホテルは1910年に完成したホテルで、太平洋戦争の勃発まで「日本町」として栄えていたシアトルのインターナショナル・ディストリクトの一角にあります。1942年当時の経営者タカシ・ホリ氏が強制収容される日本人・日系アメリカ人の所持品を保管するためにホテルの地下室を提供し、引き取り手が現れなかった所持品は、1985年にホリ氏からこのホテルを購入したジャン・ジョンソンさんがそのまま保管しています。2006年には内務省により国定歴史建造物と指定され、2015年にはナショナル・トラストにより国宝に指定されました。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。
今年度は、172個人、65団体（うち国内在住受賞者は20個人、11団体。海外在住受賞者は152個人、54団体）が表彰されました。
です。
