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ミュージック・オブ・リメンバランス、日系アメリカ人の戦時中の経験にフォーカスした作品を無料配信

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新型コロナウイルス感染拡大を抑制するためにコンサートやイベントがすべて中止となって2カ月以上。さまざまな音楽団体やアーティストがオンラインでライブや過去の公演の録画の配信を行っていますが、シアトルを拠点にホロコースト時代の音楽を再発見し演奏するとともに、悲劇・勇気・インスピレーションのストーリーを語る新作を今日の著名な音楽家に委嘱・初演してきた『ミュージック・オブ・リメンバランス』も、毎週過去のコンサートの動画を週替わりで配信しています

その一環として、6月22日から1週間にわたり、2018年に初演されたシアトル在住のフランス系アメリカ人の作曲家クリストフ・シャニャールによる作品 『Gaman(我慢)』 が無料配信されることが決定しました。

Jubilee REACH 内にある「ともしび文庫」

第2次世界大戦中に日本人の血を引いているという理由で強制収容所での生活を余儀なくされた方々の経験に焦点をあてたこの作品の題名は、忍耐と威厳を持って耐え難い状況を耐えるということを意味しています。西洋のクラシック音楽と日本の伝統的な音楽を組み合わせたこの作品は、ミニドカ収容所で3人のアーティストが創作した絵や言葉による証言を通し、力強いストーリーを紡ぎあげます。この作品の演奏には、シアトル・シンフォニーの演奏家に加え、シアトルに拠点を置く『ちきり』の立石鈴太郎さん・あさこさんが太鼓と笛で参加しています。

『ミュージック・オブ・リメンバランス』創設者兼芸術監督のミナ・ミラー氏は、「ミュージック・オブ・リメンバランスは、音楽を通してホロコーストの記憶を残す目的で20年前に創立され、今もそのミッションに深くコミットしています」と語ります。

「ホロコーストの伝統はまた、迫害や除外された全ての人々の記憶も同様に思い起こすようにと促します。私たちは、これらの委嘱作品を通じて日本人の方々の戦時中のご経験のストーリーを共有する機会を持てることを光栄に思います」

アメリカ政府による日本人・日系アメリカ人の強制収容を二度と繰り替えさせてはならないとさまざまな形で伝えていくことの大切さを考えさせる作品です。



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