キング郡メトロが、バス専用車線を走行するドライバーの行動を監視するAI(人工知能)を搭載したカメラを2台のバスに取り付け、試験的プロジェクトを行っています。
11月6日に開始されたこのプロジェクトでは、利用者の多い RapidRide E Line(シアトル〜ショアライン)と Route 7(ダウンタウン〜レーニア・ビーチ)を走行するバスにAIを搭載したカメラが取り付けられており、違反を検知した場合、位置情報を記録し、10秒間の映像を撮影しています。
現時点では警告や違反切符の発行は行われていません。キング郡によると、バス車載カメラを使用して違反切符を発行する権限は、キング郡メトロではなく各自治体にあるからです。
このプロジェクトについて、キング郡メトロは「バス専用車線を自家用車で走行するドライバーによって、バスの遅延や衝突が起き、結果的に乗客の時間や税金を無駄にする可能性があるため」と公式ブログで説明しています。
この取り組みが可能になったのは、今年初めにワシントン州で新しい法律が可決されたため。ロサンゼルス、ニューヨーク、オークランド、ワシントンD.C.などの大都市圏では、すでにバス専用車線の違反監視プログラムが導入されています。
このプロジェクトの結果は来年にも確認され、自治体とともに将来的な次のステップが決定される予定。バス専用レーンの走行に対して発行される違反切符からの収益は、機材費および都市の安全プロジェクトのみに充てられるとのことです。
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