2010年から2022年の12年間で、米国の外国生まれの人口が15.6%増加したことが、米国国勢調査局のデータでわかりました。
9日に発表された最新の報告書『アメリカ合衆国における外国生まれ人口:2022年』によると、過去50年間で、外国生まれの人口(foreign-born population)は、その規模と米国の総人口に占める割合の両方で大きく増加しています。外国生まれの人口は、1970年は総人口の4.7%に相当する960万人でしたが、2022年は総人口の13.9%に相当する推定4620万人に達したとされています。
また、アメリカンコミュニティサーベイ(ACS)の1年推計を比較すると、2010年は4000万人(総人口の12.9%)でしたが、2022年には4620万人(総人口の13.9%)と、12年間で15.6%増加したことがわかりました。
外国生まれの人口には、帰化した米国市民、合法永住者(移民)、外国人留学生などの一時的な移住者、人道的移民(難民や亡命者)、そして不法移民まで、「出生時に米国市民でなかった人」が含まれます。
ワシントン州の外国生まれの人口は推定114万3428人(±10,184)で、州人口に占める割合は推定14.87%(±0.13%)。そのうち、日本生まれの人口は17,453人(±1,134)で、州人口に占める割合は推定0.23%(±0.01%)です。
ニュースリリースでは、次のような特徴も紹介されています。
- 2010年から2022年まで、外国生まれの人口は15.6%増加しました。デラウェア州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ウェストバージニア州では、外国生まれの人口が40%以上増加しました。
- 2010年から2022年まで、外国生まれの人口の年齢中央値は41.4歳から46.7歳になりました。一方、米国生まれの人口の年齢中央値は35.9歳から36.9歳と1歳のみ増加しました。
- 2022年には、外国生まれの人のうち、高校以上を修了した人の割合が2010年の68.3%を上回る、75.1%となりました。