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アメリカでのスキンケア「乾燥肌の大人ニキビ急増中!(2)原因を知って、正しい対策を」

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Holistic Spa KIREI

前回は、大人ニキビと思春期ニキビの違いについてお伝えしました。最終回の今回は、大人ニキビの原因と治療方法についてお話ししたいと思います。ニキビの原因にはストレス、過剰な洗顔、食生活の乱れなど、さまざまな原因があります。ここでは主な原因を一つ一つ見ていきましょう。

大人ニキビの原因

ストレス
ストレスを受けると男性ホルモンが大量に分泌されます。これにより、皮脂分泌が促され、自然と皮脂量が増えてニキビができます。

過剰な洗顔
洗顔のしすぎはお肌の乾燥を招くほか、皮脂を取り除きすぎることでお肌が皮脂が足りないと勘違いし、必要以上皮脂を分泌してしまいます。これが原因でニキビができることも。また、洗いすぎることで角質が硬く厚くなり、その結果、毛穴を詰まらせてしまうこともあります。ニキビ予防にと洗顔に力を入れていたのにニキビができてしまった人は、洗顔方法をもう一度チェックしてみましょう。

食生活の乱れ
コーヒーなどのカフェインの取りすぎや香辛料や甘い物などは、皮脂分泌を促す作用があります。昔からニキビは欧米人に多く、日本人には少なかったと言われているのですが、近年、日本人の食生活が欧米化しているため、重症のニキビに悩む日本人も増えてきました。動物性脂肪の多い欧米化の食事よりも、和食中心の食事にすることもお肌のためにはよいでしょう。

乾燥
お肌にはセンサー機能があり、皮脂が足りないとそれを感知して皮脂を分泌させようと、過剰に皮脂を作ることがあります。乾燥するのに肌がベタつくと感じる人は、この機能が原因かもしれません。

ビタミン不足
ビタミンやミネラルの補給は健康なお肌を保つためには必要ですが、特にビタミン B2と B6には脂質の代謝を促し、皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。これらが不足すると、皮脂が過剰に分泌されて毛穴に詰まりやすくなり、ニキビの原因に。

睡眠不足・運動不足
ストレスや食生活の乱れは、ニキビの大きな原因です。体内バランスを乱すとお肌のバランスが崩れることにもつながり、ニキビもできやすくなります。大人ニキビは、睡眠不足の時に、特に悪化する傾向があります。睡眠不足になると、肌の免疫力が低下し、ニキビができやすくなるだけでなく、ニキビが大きくなることもあります。

大人ニキビの対処方法

このように、ニキビの原因はさまざまで、大変複雑なため、スキンケアだけで予防することはできないことがおわかりいただけたかと思います。最後に、大人ニキビの対処方法をご紹介します。

(1)ホルモンバランスを崩さない生活を心がけて
ニキビ予防で最も大切なことは、ホルモンバランスを崩さない生活を心がけることです。

(2)保湿が大切
また、ニキビ肌にも保湿はとても大切です!「ニキビができるから何もつけない」というのは大間違い。油分と保湿は違いますので、保湿は必ずたくさん行いましょう。

肌が水分不足になると、毛穴出口の角質が硬く厚くなるので毛穴が詰まりやすくなります。そこでニキビ予防にセラミドやヒアルロン酸の入った美容液をつけると、お肌が柔らかくなり、毛穴が詰まりにくくなります。

なお、化粧品の油分は皮脂と同様にニキビ菌のエサになるので、つけすぎには注意しましょう。

(3)ビタミンCも忘れずに
ビタミン C は皮脂を抑えてくれる効果があります。ニキビもできにくくなりますし、できてしまったニキビの改善や、ニキビ跡の赤みを薄くするのにもとても効果があります。

(4)生理前など、ニキビができやすい時はピーリングを
正しい洗顔やお手入れをしていてもニキビができてしまうこともありますね。例えば、生理前などはホルモンのバランスが安定していないので、ニキビが突然現れたり、悪化したりするでしょう。そんな時には、毛穴を詰まらせないケアや、硬く厚くなった角質ケアのためにも、ピーリングがオススメです。ピーリングをすることでお肌の新陳代謝が高まり、ニキビだけでなく、シミやシミの改善にも役立ちます。

※ニキビができてしまった状態でのピーリングは刺激が強く、ニキビを悪化させる恐れがあるのでオススメしません。

サロンや皮膚科で行うピーリングに抵抗のある方は、AHA などの配合された石鹸などを使い、古い角質を洗い流すのもオススメです。お肌の強い人なら、ニキビのできやすい時期だけ、ピーリング効果のある石鹸を毎日使ってみましょう。また、お肌の弱い方は、週1-2回から回数を増やしてみましょう。ただし、使用して肌が赤くなったり、ヒリヒリと痛みがある場合は、すぐに中止してください。ピーリングをした後は、角質が一時的に薄くなるので、肌がデリケートになります。使う化粧品はなるべく敏感肌用にし、ニキビ用化粧品は刺激が強いものが多いので避けるといいでしょう。

(5)食事でニキビ予防
サプリなどで栄養分を取ることも大切ですが、やはり、普段の食事から栄養を摂ることがとても大切です。ビタミンをたっぷり摂り、ニキビができないお肌を作りましょう。

ビタミン B2は脂質の代謝を促進し、免疫力をアップするため、美肌効果が高いと言われています。また、β カロチンは新陳代謝を整え、皮脂分泌を抑制するレチノールという成分に体内で変換されます。皮脂の酸化を防ぐには、ビタミン C や E が有効なので、やはり、季節のフルーツや緑黄色野菜を取るといいでしょう。

6つのトピックを通して、お肌をきれいに保ち、健康的な生活を送る方法をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?この連載が、たくさんの方々がお肌に適切なケアをするきっかけになれば幸いです。

掲載:2016年11月 更新:2022年10月 情報提供:ワシントン州公認エステティシャン 坂上美豊

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