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アメリカの個人用小切手(パーソナル・チェック)の使い方

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銀行でチェッキング・アカウント(checking account)を開設した人に発行されるものに、個人用小切手(パーソナル・チェック:personal checks)というものがあります。

Yahoo! Finance によると、アメリカでは瞬時に金銭のやり取りができる決済アプリ PayPal、Venmo、Zelle の使用が引き続き拡大していますが、それでも過去1年間に小切手を書いたという人は54%にのぼりました。調査によると、過去1年間に小切手を書いた人の割合は、月に数回が15%、6回以下が17%、月に1回が17%、12回以上が4%でした。

小切手での支払いには手間と時間がかかるものの、現在でも不動産関係や請負業者への支払いでは一般的で、インターネットにアクセスできない人々にとって、小切手帳は必需品となっています。そこで今回は、個人が使用する個人用小切手について解説します。

もくじ

個人用小切手のレイアウト

小切手のレイアウト

たいていの小切手は、上のように印刷されています。

  • 口座保持者の名前と住所 (Account holder’s name and address)
  • 小切手を切る日付 (Date):月/日/年 の順に書きます。例えば、2024年12月1日の場合、「12/1/24」または「12/1/2024」となります。「Dec 1, 2024」や「December 1, 2024」と書くこともできます。
  • 小切手番号 (Check number)
  • 小切手を切る相手の氏名(または会社や団体の名前など)
  • 合計額を数字で書く (Total amount):例えば、合計額が100ドル58セントの場合、100.58と記入します。
  • 合計額をアルファベットで書く (Total amount):気を付けたいのは、左の線の始まりぎりぎりから書き始めること。そして、書き終わったところから、右に書いてある DOLLARS のところまで、線を引きます。こうすることによって、金額の前や後に数字を付け足す詐欺行為を防ぐことができるとされています。
  • 支払い目的(What this check is for):例えば、piano lesson というように、内容を書きます。自分にわかるように書けば良いので、何語でも構いません。
  • 口座保持者の署名 (Signature):銀行口座開設時に書いたものと同じ署名をします。
  • 銀行口座番号 (Bank account number)

支払いを小切手で受け取る時の注意点

  • 誰かから支払いを小切手で受け取る時は、上記にある情報が記載された小切手であることを確かめましょう。
  • 銀行名や銀行口座番号が印刷されていないものは、支払い方法として有効ではありません。
  • 支払う側の銀行口座に十分な残高がない場合、その小切手は不渡りになります。
  • 小切手を換金する一番手軽な方法は、小切手の裏に署名し、銀行のアプリで小切手をスキャンして自分の口座に入金する方法です。他には、銀行のATMで入金する、銀行支店内で入金してもらうか換金してもらう方法があります。

個人からの小切手も、企業からの小切手も、有効期限は通常6ヶ月です。受け取ったら、すぐに入金・換金しましょう。

その他の注意点

  • 銀行口座の開設に伴って小切手を発行してもらう場合、だいたい7日から10日で郵送されてきます。必ず名前や住所を確認しましょう。
  • 小切手は他人にわかりづらいところに保管しておきましょう。
  • 住所や電話番号が変更した場合、印刷されたものを横線で消して、隣りに新しい住所や電話番号を書けば、そのまま使用することができます。ただし、身分証明書の提示を求められることがあります。
  • 公共料金などの支払いで小切手を郵送する場合は、小切手の上の方に自分の顧客番号や口座番号を書いておきましょう(請求書に書いてあります)。
  • 小切手を紛失した、または盗まれたことがわかったら、すぐに銀行に連絡し、小切手の支払停止(stop payment)を依頼するか、現在の口座を閉鎖して新しい口座を開設するかなど、相談しましょう。紛失連絡を怠って支払停止をしていない場合、悪用された小切手で口座から現金を引き出されたら、預金者の責任になる可能性があります。

アメリカではもともと多額の現金を持ち歩く習慣がありませんが、決済アプリやクレジットカード、オンラインでの支払いが一般的でなかった時代は、個人用小切手がよく使われていました。でも、今となっては、どうしても小切手でないといけないという状況は少なくなってきています。

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