不幸はいつ訪れるかわかりません。家族や親しい人の訃報や危篤の知らせを受け、急きょ飛行機で駆けつけなければならない状況に直面することもあるでしょう。そんな時に知っておきたいのが「忌引割引(Bereavement Fare)」や、忌引を理由とした航空券の変更・キャンセルを柔軟に対応してくれる「忌引ポリシー(Bereavement Policy)」です。この記事では、アメリカ・カナダ・日本の主要航空会社における忌引対応の有無や内容、必要書類などをわかりやすくまとめています。
忌引に関するポリシーを提供している航空会社
北米で、忌引割引や忌引が理由でのキャンセルや変更に関するポリシー(bereavement policy)を提供している主な航空会社は次のとおりです。
- Alaska Airlines アラスカ航空
- Air Canada エアカナダ(日本語ページ)
- Delta Air Lines デルタ航空(日本語ページ)
- Hawaiian Airlines ハワイアン航空(日本語ページ)
- WestJet ウエストジェット
ポリシーの内容
忌引割引や、忌引が理由でのキャンセルや変更に関するポリシー(bereavement policy)の内容は、航空会社によって異なります。
- 身内(immediate family)に該当する人
- 提出する書類や情報
- 航空会社のマイレージプラン会員
- 割引率(最低料金の10%オフなど)
- 割引が受けてフライトを利用するまでの期間(例:購入から48時間以内のみ、購入から7日間のみ、など)
- 割引を受ける手順
普段から準備しておくこと
日本の身内の突然の不幸で、急に日本に行かなくてはならなくなるかもしれません。そのような場合に備えて、次の事柄を常に準備しておきましょう。
- パスポート:有効期限の残存期間が6ヶ月以上であること
- 永住権カード:永住権保持者は出入国に必要
- 出入国に必要な条件の確認:個人によって異なるため、自分に必要な事柄を確認すること
- クレジットカード:航空券の購入、日本滞在の費用
- 日本円の現金:日本滞在中に必要になる可能性あり
- 日本の家族・親族の連絡先
- 日本滞在中の旅行保険
シアトル〜日本の直行便を運航している日本の航空会社の場合
ANA
国際線で忌引に特化した割引の提供はありませんが、搭乗者が病気やケガなどが理由で予約便に搭乗できない場合は、それぞれの予約、航空券の詳細、運賃規則を確認のうえ、対応するとのことです。場合によっては診断書が必要な場合もあります。詳細は ANA 公式サイトでご確認ください。なお、日本国内線の場合、予期せぬ出来事が理由で予約便を利用できなくなった場合は見舞金として取消料の80%が支払われます。
JAL
国際線で忌引に特化した割引の提供はありませんが、搭乗者の傷病またはご家族に不幸がある場合、JALにて販売している一部運賃で、変更または払い戻し手数料の一部または全額を免除できる場合があります。なお、ルール適用の場合には、証明書の提出が必要となります。