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シアトル美術館日本・韓国美術担当シャオジン・ウーさん歓迎会

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昨年秋にシアトル美術館の日本・韓国美術担当に着任したシャオジン・ウー(Xiaojin Wu)さんの歓迎会が、4日にシアトル・アジア美術館で開催された。

シアトル美術館日本・韓国美術担当シャオジン・ウーさん歓迎会

ウーさんは着任後まもなく、13世紀から21世紀までの日本の芸術品およそ100点を集めた展示会 『Legends, Tales, Poems: Visual Narrative in Japanese Painting』 の準備を開始。3,000点以上に及ぶ同館の所蔵品から厳選した展示品の中には、源氏物語を題材にした作品や、歌川広重や葛飾北斎などの有名作品も含まれている。この展示会をわずか数ヶ月で完成させたウーさんに対し、当日司会を務めたイルスリイ・ボール・ノードストローム・ディレクターの キム・ロールシャッハさんは賞賛の言葉を贈った。

歓迎会でプレゼンテーションを行ったウーさんは、同展示会に込めた意図や、作品の見方などを解説。「同じ物語でも、作品によって伝え方は異なります。それぞれの物語がどのような手法で伝えられているのかに目を向けることで、物語をさまざまな視点から楽しんでいただけると思います」と語った。

この展示会で取り上げた物語への理解を深めるため、ウーさんは日本映画の上映も4月から6月にかけて予定している(下記参照)。溝口健二監督の映画 『雨月物語』(1953)や杉井ギサブロー監督のアニメーション映画 『源氏物語』(1987)など、作品を楽しみながら古典を学んでもらい、展示会の鑑賞に役立てて欲しいとの思いを込めているという。

シアトル美術館日本・韓国美術担当シャオジン・ウーさん歓迎会

プレゼンテーションの後はウーさん自ら 『Legends, Tales, Poems: Visual Narrative in Japanese Painting』 のツアーを行い、参加者と積極的に交流した。

同展示会は、7月21日まで公開中。シアトル・アジア美術館で毎週土曜の午前11時30分から午後12時30分まで行われているパブリック・ツアーでも、同展示会についての解説を聞くことができる。

掲載: 2013年4月9日

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