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福島県双葉町の冨沢酒造店、「伝統の地酒 『白冨士』 をシアトルで造る」

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冨沢酒造店

左から冨沢守氏、父・周平氏、母・悦子氏、最右が真理氏。

2011年3月に起きた福島第一原発の事故以来、福島県双葉町の酒蔵から避難を余儀なくされている冨沢酒造店が、伝統の地酒 『白冨士』 の復活を目指し、シアトルにて新たな酒蔵を建造することを決断した。

福島県双葉町で300年以上にわたり酒を造り続けてきた冨沢酒造店(以下、冨沢酒造)。江戸時代の享保元年に酒造りを始め、阿武隈山地の伏流水を仕込み水として使い、米の甘みが感じられる酒として愛されてきた。20代目当主の父・冨沢周平氏を中心に、21代目当主で長男の守氏、そして長女の真理氏が酒造りに携わり、現在も手作業で仕込みを行なう、昔ながらの手法を貫いてきたが、福島第一原発からわずか3.5キロの距離にある社屋や蔵から避難を余儀なくされる。その後、蔵から救い出した自家の清酒酵母 『白冨士』 は、何度も検査を重ね、放射能の影響はないことがわかったが、社屋や蔵は帰還困難区域に指定され、そこでは操業再開の目途が立たない状態だ。

日本各地で移転先を探したが、2012年12月に偶然シアトルを訪れた真理氏の心に「いっそここで酒を造ったら」という考えがよぎった。「シアトルの気温、水、自然が多い所が、酒造りに適しています。特に、シアトルの気温は東北の冬に似ています。寒仕込にとても適してますので、美味しいお酒が育つと思っています」と、真理氏。その後、日本での酒造許可の取得などの問題から、日本ではなく、シアトルで建設することを決断。2015年の秋には初仕込みを行い、初搾りを来年のクリスマスに向けて出荷するのを目標としているという。「シアルでお会いした方々は、皆様温かく、笑顔が素敵な方ばかりでした。ぜひ、この場所で300年の伝統を続けて行きたいと思っております。シアトルの地酒になれるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」

冨沢酒造店は、酒造の建造資金3億円の一部である200万円分の出資をクラウドファンディングサービスで募集。今月27日の締切日までに119人のサポーターから目標金額の200万円を上回る226万6548円が集まった。この資金は酒樽の購入に充てられる。

Facebook: https://www.facebook.com/hamanoshirafuji

掲載:2014年5月22日 更新:2017年4月25日

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