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茶道裏千家淡交会シアトル協会が「初釜茶会」を開催

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淡交会 初釜茶会

雲ひとつなく晴れ渡った1月26日、茶道裏千家淡交会シアトル協会の初釜が、インターナショナル・ディストリクトのなごみティーハウスで開かれ、約80人の参加者が和やかな午後のひとときを楽しんだ。

新しい年を祝う初釜とあって着物姿の参加者も多く、秋祭に使われる本格的な茶室が置かれた会場がいっそう華やいだものとなった。参加者は点心を食べた後、立礼式と茶室の二つのグループに分かれ、茶道の世界を堪能した。茶室での初席には大村昌弘総領事や水口典久兵庫県ワシントン州事務所所長、淡交会シアトル協会の森口富雄会長が列席し、一服を楽しんだ。

淡交会 初釜茶会

茶道に親しみを持ってもらうため、展示した掛物や句、そして茶器や作法、歴史に至るまで、日本語と英語で丁寧な説明が行われる。その間、着物姿の会員が抹茶と手作りの花びら餅などを振舞い、参加者を笑顔でもてなした。貴重な茶道具を見るのも茶道の楽しみの一つ。参加者は萩焼の松月や久谷焼の金梅、建仁寺の益州老師が88歳の時に南天の木を使って制作した88本の茶杓の一本、薄器などを手にとって見る貴重な機会に恵まれた。

初めて初釜に参加したという松川節子さんは、「茶道になじみのない初心者でも、とても楽しめました。美しいお着物やお道具もすばらしかったです。参加して良かった」と語った。

淡交会 初釜茶会

1971年に設立され、約80名の会員を有する非営利組織に成長した淡交会シアトル協会。同協会の幹事長を務め、一年を通じて教室や茶会を開催し日本の伝統文化の普及に努めている竹村朴美氏は、「いつも思うことですが、(初釜は)人、物、時間など、すべてが揃わなければ決してできないこと。あの中の誰一人、何一つ欠けてもできない、一期一会の世界です。ご参加下さいましたお客様お一人お一人に、また、陰で支えてくださった方々に、そして特定のお道具だけでなく全ての物に感謝の他ありません」と語った。また、茶室で最も大切な床の正月飾りとして龍村光峯製の古袱紗の上に乗せて飾った縁起の良い打ちでのこ槌をはじめとする品々や花がお互いに引き立てあっていることが、家元から常々教えられる「自己を主張するのではなく、他を引き立てることの大切さ」をあらわしているようで、嬉しさと大切さを感じたという。

茶室でお点前を披露してくれた伊藤美保さんが茶道の教室に通い始めたのは20年ほど前。東京で忙しい社会人生活を送りながらの稽古は4-5年に及んだが、3年半前にシアトルに引っ越してきた時に再び茶道を学びたくなり、竹村先生に指導を受けることになった。「懐の深い先生のおかげで、和敬静寂を体感しています。茶道は、和の美と心を具現化したものと思っていますので、さらに精進して、その心を一人でも多くの方とわかちあい、感じていただけるようにしたいですね」。

淡交会 初釜茶会

目に見える作法や物だけでなく、「心」という目には見えないながらも大切なことを伝え学び続けること。ともすれば忘れがちなことを思いださせてくれる、貴重な機会となった。

茶道裏千家淡交会シアトル協会
www.teaceremonyseattle.org

掲載: 2013年2月5日

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