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"There Is No Box." マイクロソフトで働くエンジニアに聞いた「生き方」~ iLEAP x JUNGLECITY.COM 「働き方・生き方」

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Fortune のランキング 『25 Best Global Companies to Work For』 でトップ10に入ったマイクロソフト。ソフトウェアはもちろん、デバイスやクラウドサービスまで、さまざまなサービスを手がけているグローバル企業だ。シアトルの東に位置するレドモンド市の広大な本社キャンパスで、お互いを尊敬し合う二人のエンジニアにお話を伺った。

金子さんとサムさん

金子さん(左)とサムさん

金子さん
1999年にマイクロソフト株式会社から Microsoft Corp.への移籍時に渡米。プログラム・マネジャーとして Windows OS 等のアクセシビリティ、ソフトウェア自動化、入力技術等を担当。その後、マイクロソフトのデータセンターとクラウドの部署での勤務を経て、同社製品・サービスの知的財産に関わる部署へ。

サムさん
ソフトウェアサービスに焦点を当てたソフトウェア開発者。情報技術やインタラクションデザインの分野において10年以上マイクロソフトで務めている。現在はレドモンドのマイクロソフトグローバル部門でテクノロジアーキテクトとして働いている。

「自分のことを信じてくれる人がいたから今がある」

サムさん:父親が米軍の軍人だったから、アメリカ南部をはじめ、世界中を転々としながら育ったよ。5歳の時にコンピュータ・サイエンスに興味を持ってね。普通の子なら、芝刈りとかでお小遣いを稼いでたけど、僕はビデオゲームを作って稼いでいたんだ。大学卒業後は、アメリカのテキサス州の会社で働いていたところ、リクルーターから「マイクロソフトで働かないか」と声をかけられた。当時、僕はマイクロソフトに興味がなかったのと、ワシントン州に引っ越すお金もなかったことを理由に3回も断ったんだ。でもリクルーターが「お金がないのなら、私の家にしばらく住んだらいいわ」とまで言ってくれてね。それで決心して、引っ越してきたのが10年前。

住まわせてもらったリクルーターのご主人はマイクロソフトで働いていて、僕のメンターのような存在になってくれた。クリエイティブで知的能力が高く、競争の激しいマイクロソフトで生き残ることは決して楽ではないんだ。だから、たくさん指導してくれたし、どうやってこの会社で生き残っていくかも教えてくれた。そのことを考えながら話すと涙が出てきてしまう(本当に涙が)。自分のことを信じてくれる人がいたから、今の僕があり、自分の中にある情熱とビジョンを燃やし続けて来られたんだ。

あるとき、そのメンターに、「自分を信じること。ゴールまで到達できれば、その途中で、さまざまな変化を成し遂げることができるだろう」と言われたんだ。当時マイクロソフトは各部門ごとに仕事が分かれていて、それがそれまでのマイクロソフトの成長を実現していた。でも、さらなる成長のために、「一丸となっていろんな創造的なものを作り出していきたい」という想いから 『One Microsoft』 を提案し、さまざまな部署の生え抜きの人達で共同で革命的な新しいことをする仕組みの実現に貢献することができたんだ。

"Future Is Now" "Future Is The Present"
今という瞬間は過去が作っているものであり、未来である。

サムさん:僕は、多文化の中で育ち、人種差別を経験した。そしてエンジニアであり、ミュージシャンであり、映画製作者だ。それぞれが独立しているように見えるけれど、やってきたことすべてが融合したのが自分なんだ。だから、仕事と生活を分けるライフワークバランスという概念は存在しない。仕事は必要があって生まれるもので、情熱を注ぐことができるものが仕事なんだ。いい仕事は自分をモチべートし、みんなが一生懸命仕事をすることで結果がより豊かな素晴らしいものになるよね。

アメリカは人種も宗教も人それぞれで多様すぎる国だから、そもそもこう生きなければならないという「ハコ(箱)」は存在しない。物事を決めるときにたくさんの時間がかかるけど、最高のものができる。世界中の何十億人の生活を変えるものを生み出す力がある。それがこの国の底力だと思うんだ。

金子さんとサムさん

"Who Am I?" "What Do You Want To Do?"

金子さん:初めからやりたいこと、ビジョンが決まっている必要はないと思うんです。それより大切なのは、自分自身のストーリーを持つこと。それまでの経験が自分の中の深くまで根を張っているか、将来こうしたいというベースが作られているかということが、夢を実現させる大きな力になります。

大切なのは、常に考えて試したり、発見したり、人と出会ったりする中で可能性を広げていくこと。そうする中でやりたいことが一つになったり、二つに分かれたりしてくるんです。今の自分、過去の自分を見つめて、1年後、2年後、5年後どうなっていたいか、将来のストーリーラインを作って逆算して考えてみることで夢に近づくことができるんじゃないかなと思います。   

金子さんとサムさん

サムさん:やりたいことが決まっていた自分は幸運だと思うよ。でも自分のことを自分で知っていなければならないね。家族から見て、自分の住んでいるところから見て、人生という旅をする中で、"Who am I? What is my passion?" は毎日自分自身に問いかけているよ。それは時には難しいね。人生はとても複雑だから。 

僕たちは人生という名のコンサートチケットを持っているんだよ。その会場にあるものすべてを見て選択することができるんだ。そしてそのリフレクションをすること。時間を最大限に活用するんだ。人生は必ず終わってしまうからね。

"I really love challenges." チャレンジは自分をかき立てる。忍耐ではなく強い心をもって逆境を乗り越えていく力。人生において、それが自分をもっと強くしてくれると思うんだ。

ハコ(箱)はありません。人生という時間のリミット以外にはね。



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