去る1月25日、青森県の特産品であるながいもをさまざまに調理して味わう催しがシアトル市内で開催され、大村昌弘総領事や流通関係者、レストラン関係者ら約60人が参加した。

青森県はこれまでシアトル市内の日系スーパーマーケットなど小売店で物産展を開催し、それとあわせて実際に試食してもらう取り組みを行ってきたが、今回は日本一の生産量を誇るながいもを使ったさまざまな料理をインフルエンサーに食べてもらうという初めての試みとなった。
ながいもは日本の寒冷地で栽培され、日本人なら誰でも知っている食品。切って食べるとしゃきしゃきとして歯ざわりが楽しめ、すりおろすと独特の粘りがあるのが特長で、たんぱく質やミネラル、ビタミンが豊富に含まれている。

日本人は摩り下ろしてご飯や蕎麦といただいたり、千切りにして海苔と醤油、またはお好み焼きに入れるといったシンプルな食べ方になじみがある。シアトルで長いキャリアを持つシェフの末次毅行氏は、ながいもにまったくなじみのない人にも受け入れられやすいよう、長芋のバター味噌田楽、長いも入りの五目寿司、ながいもとベーコンの和風ピザまで仕立てたりと、工夫を凝らした創作料理を約10種類用意。参加者は JETRO の牛丸謙二氏による青森県に関するトリビアや産業の説明に耳を傾けながら、くつろいだ様子で次々と試食していた。

青森県のながいもは、宇和島屋で販売中。青森県は今後も物産 PR を展開していくことを予定しており、国外需要の拡大が期待される。
掲載:2016年2月