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オリンピック半島 ドライブ旅行日記 2日目

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2日目の行程:ソル・ダク・ホット・スプリングス→ニア・ベイ→ケープ・フラタリー→シャイ・シャイ・ビーチ→フォークス

スモーク・サーモンのオムレツ

【午前7時30分】
ソル・ダク・ホット・スプリングスのメイン・ビルディング内にあるレストランで朝食を食べる。パンケーキやオムレツなど典型的なアメリカの朝ごはんメニューが並ぶ。この時間帯はまだ温泉プールは開いていないが、掃除の時間らしく職員がプールサイドでなにやら作業している。掃除風景を見ながらの食事は避けたいので、やはり壁際のテーブルを選んだ。

【午前9時】
ソル・ダク・ホット・スプリングスを出発。約20分で Highway 101 に戻り、西へ向かう。午前9時36分、Klahowya というキャンプ場入り口、午前9時39分、”Leaving Olympic National Forest” と書かれた看板のそばを通過。午前9時42分、“Hungry Bear Cafe” というカフェ/モーテルが左手に見える。ここで朝食を食べても良かったかもしれない。このあたりは晴れ間が覗いている。

最北西端のケープ・フラタリーまで45マイル(約72キロ)。

【午前9時43分】
Sappho に到着。このまま Highway 101 をまっすぐ行けば今日の最終目的地であるフォークスだが、次の目的地のニア・ベイへ行くために右折して Highway 113へ。ニア・ベイはネイティブ・アメリカンのマカー族居住地内にある。1マイル進むと、”Makah Museum 36、Cape Flattery 45、Most NW Point 45″ と書かれた看板が右手に見えた。ここから約9マイル(約14キロ)で Highway 112 だ。

鷹のような、白頭ワシの若鳥のような鳥。

【午前9時57分】
Highway 113 が終わり、Highway 112 へ。約6マイル(約10キロ)で Clallam Bay(クララム・ベイ)に着く。ここにはビジター・センター、コミュニティ・ビーチ、ガス・ステーション、レストラン、B&B などがある。約1マイル西の Sekiu(シキュウ)と共に、漁業で生計を立てている町らしい。スキューバ・ダイビングなどでも有名だ。ここからしばらくは制限時速25マイル~50マイルの蛇行した道になる。午前10時24分、ガス・ステーションと食料品店のある Chito Beach Resort を通過。午前10時36分、Snow Creek Resort を通過。ここでようやく「マカー族居住地まで5マイル」という標識が現れるが、午前10時37分には「トライバル・センターまで7マイル」という標識が出た。地すべりがあったため、一部のみ一車線になっている。とにかく道路は狭く、蛇行しているので運転にはくれぐれも注意しよう。

マカー族居留地の入り口にあるマカー・ミュージアム。

【午前10時43分】
ようやくマカー族の居住地に到着した。政府に指定された居住地とは言っても別に出入りをチェックする検問所などがあるわけではなく、気づいたら居住地内に入っていたという感じだ。すぐ左手には “Welcome to the Makah Cultural and Research Center” などと書かれたトーテムポールを組み合わせたようなウェルカム・サインが立っている。ミュージアムの入場料は大人5ドル、学生・シニアは4ドル。館内での写真撮影は禁止されているのでお見せできないのは残念だが、小さいミュージアムながら非常に細かな品々や捕鯨用のカヌー、そして1970年代に発掘された伝統的な家屋の復元がきちんと展示されており、ゆっくり見て周ると、たっぷり1時間はかかる。マカー族の歴史や文化を学ぶことができる他、全体に彼らの誇りのようなものを感じた。マカー族についてもっと知りたくなった。

【午後12時】
ミュージアムを出て坂を下り、ニア・ベイに到着。ファン・デ・フカ海峡の眺めは美しいが、居住地は非常にさびれた感じがする。魚の量が激減したため商用漁業や魚釣りのレクリエーションで訪れる人たちが減ったことが原因だという。道の両側に並ぶ住居やモーテルも廃墟のようで活気がない。あちこちに 「”Recreation Permit” を購入するように」というサインがある。この許可証は居住地内でレクリエーションを楽しむ場合に購入するものだそうで、居住地の環境保全に充てられるという。7ドルで1年間有効だ。しばらく走ると、「ケープ・フラタリーまで7.5マイル」という標識がある。

【午後12時4分】
矢印に従って進み、舗装道路から砂利道に入ると、「ケープ・フラタリーまで5マイル」という標識がある。

米国本土(アラスカを除く)の最北西端ケープ・フラタリー。

【午後12時15分】
ケープ・フラタリーは米国本土(アラスカを除く)の最北西端。トレイルヘッドに到着。駐車場は無料で、簡易トイレがある。木造の階段と路面がきちんと設置されており、サンダルでも歩くことができる(ただし雨で濡れていれば滑りやすい)。約15分でケープ・フラタリーに到着。ダイナミックな岩と寒々しい太平洋が広がり、内陸部とはまったく違う、厳しい大自然を感じさせる風景だ。あちこちに見晴台があるので行ってみよう(ここから海まで降りることはできない)。春には鯨が見えるらしい。

シャイ・シャイ・トレイルの出発点からすぐの橋。 きれいに整備されている。

【午後1時】
車に戻り、今度は居住地の南端にあるシャイ・シャイ・ビーチへ行くトレイルへ向かう。途中でマカー族が運営しているという孵化場(Makah National Fish Hatchery)に寄ってみるが、誰もおらず、魚も見えないのですぐにトレイルへ。

シャイ・シャイ・ビーチ。静かな砂浜が続く。

【午後1時35分】
トレイルヘッドに到着。ここは晴れて気持ちがよい。無料駐車場に車を停めて、トレイルに入る。アメリカで最も美しいビーチの1つと言われるシャイ・シャイ・ビーチまでは3.3マイル(約5.3キロ)。出発点からしばらくは木の板をはめた通路や橋が続き、両側には花が咲いているので、「ビーチまでの楽しいウォーキング」というイメージを抱いてしまう。しかし、3.3マイルの行程のどこにもマイル表示がなく、距離感がなければいったいどのぐらい歩いているのか分かりにくいのが難だ。また、途中からはただの山道になり、さらにこの時は数日前に降った雨でトレイルが泥ぐちゃぐちゃになっていたり、倒木や大きな水たまりでトレイルを避けて森を歩かなければならなかったりなどで歩きにくく、ハイキング・ブーツをはいていてよかったと思わせられた。途中で小学生ぐらいの子供を数人連れたグループが立ち往生しているのに出くわす。疲れたと泣き出す子供らと、ビーチに行くまでは戻らないと言い張る子供らを大人がなだめている。3.3マイルは幼い子供にはなかなか大変だろう。今後はマイル表示と水溜りができやすい部分を改善してもらいたい。途中から波の音が聞こえてきて、さらに10分程歩くとようやく海が見えた。急な坂を下ると、やっと砂浜だ。キャンプをしている人たちやビーチを散歩している人たちもいるが人影はまばらで、とてものどか。雲が切れて太陽の光が差してきたので水にも入ってみたが冷たい。やはり緯度の高い太平洋だけある。

マカー・カフェで食べたフィッシュ&チップス($8)。

【午後3時半】
同じトレイルを戻り、海辺のマカー・カフェで遅いランチを食べる。フィッシュ&チップス($8)を1つオーダー。ウェイトレスの中年女性が、新しいクックを雇ったばかりで料理に少し時間がかかるがガマンしてくれと言って水を置いていった。しかし、ほどなくフィッシュ&チップスがサーブされた。アツアツでパリパリしていておいしい。その後、道を隔てて向かい側にあるゼネラル・ストアで果物を買い、午後4時45分に次の目的地であるフォークスへ行くべく、Highway 112 を東へ逆戻りする。

【午後5時10分】
レイク・オゼットへ向かう道に行き当たる。今回はレイク・オゼットに行く予定ではなかったが、約20マイルなら30~40分あれば行けるかもしれないと考えてみる。しかし、 やはり今回はやめておく。午後5時20分に再び Clallam に戻り、念のため Shell で給油する(1ガロン $2.09)。そして午後5時48分、Highway 112 から Highway 101 へ。途中でワシントン州が運営するソル・ダク孵化場に立ち寄る。ここでは大小さまざまな鮭を見ることができた。

【午後5時58分】
孵化場を出て少し南下すると、「Forks 11、Hoh Rain Forest 25」という標識が出た。

Forks Motel。1泊$85だが、ソル・ダクの1泊$112よりはるかにいい。

【午後6時15分】
“Welcome to Forks” という標識が見えた。そのまま宿泊先のフォークス・モーテルにチェックインする。ここは1泊85ドルだが、1泊112ドルのソル・ダクのキャビンと比べるとはるかに居心地がいい。部屋もバスルームもきれいだ。今日は気持ちよく眠れそうな気がする。

リアルト・ビーチの流木。人間よりはるかに大きな木だ。

【午後6時30分】
フォークスから約4.5マイル(約7.2キロ)のリアルト・ビーチへ出発。ビーチの北端には、波によって穴が開いた “Hall in the Wall” という岩があるらしい。流木や石がゴロゴロしていて歩きにくいが、約15分歩いたところでようやくその岩を見ることができた。かなりたくさんの人たちが見に来ているので、砂浜は大賑わいだ。

【午後8時】
今度は約6マイル(約9.6キロ)離れたところにある町ラ・プッシュのセカンド・ビーチへ向かう。再び “Entering Olympic National Forest” という標識が見える。このラ・プッシュはクィルユーテ族の居住地内にある。

セカンド・ビーチには、このように巨大な岩がいたるところにある。

【午後8時22分】
Highway 110 でセカンド・ビーチ・トレイルの出発点に到着。無料駐車場に駐車して外に出ると既に薄暗くなっていて、肌寒い。森と丘を越える1マイル(約1.6キロ)のトレイルを歩けばビーチだ。森の中はさらに薄暗いが、同じようにビーチへ向かう人たちの流れに乗って歩くと、ものの15分でビーチに到着。ここもリアルト・ビーチ同様、流木と巨大な岩が点在している。ビーチでキャンプをしている人たちがあちこちで焚き火をしているのを見かけた。

スモーク・サーモンのディナー。少しドライだが、なかなかいける。

【午後9時45分】
暗くなってきたのでトレイルを駐車場まで戻り、Highway 110 と Highway 101 の接続地点にある Smoke House Restaurant に入る。後5分遅かったら閉店準備でお断りするところだったわよと言いながら、ウェイトレスがメニューを持ってきてくれた。クィルユーテ族の伝統的な方法に従ってスモークしたというサーモンのディナー(サラダ付)とラズベリー・パイ・ア・ラ・モードを頼んだ。サーモンは少しドライだが、なかなかいける。サラダは自分でサラダ・バーから取るようになっており、野菜不足もここで解消だ。ラズベリー・パイもアイスクリームも手作りだそう。午後10時30分を過ぎるとウェイトレスが片づけ始めたが、私たちの他にも長居をしている人たちがいたので、ラズベリー・パイを食べながらゆっくり休み、モーテルへ戻った。

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