日独が第二次世界大戦に勝利した “もしも” の世界『The Man in the High Castle』

あらすじ

ナチス・ドイツと大日本帝国が第2次世界大戦に勝利した「もしも」の世界が舞台。終戦から20年。大ドイツ帝国がロッキー山脈より東側を、日本が西海岸を支配しているアメリカ。日本の支配下にある西側のサンフランシスコに住むジュリアナは、ある夜、レジスタンスで活動していた妹から謎の品物を渡されるが、その直後、妹は憲兵隊に射殺されてしまう。妹から託されたのは「第2次世界大戦で連合国が勝っていたら」という映像だった。ジュリアナは、ヨーロッパでもアメリカでも発行禁止になり、アメリカのレジスタンスも大ドイツ帝国も探し求めているというこの映像を、妹の代わりに中立地帯のロッキー山脈州連邦にある街キャノンシティまで持っていこうとするが・・・。

アメリカの SF 作家フィリップ・K・ディックの歴史改変 SF 小説を、シアトルに本社を置くアマゾンの Amazon Studios がネットドラマ化。製作総指揮はリドリー・スコット、ショーランナーは日本のキャンプ座間生まれで 『The X-files』 シリーズなどで知られるフランク・スポトニッツ。

2015年11月から Amazon Prime で有料配信されたシーズン1が高評価を受け、2016年度のエミー賞では Outstanding Main Title Design 賞とOutstanding Cinematography for a Single-Camera Series 賞を受賞した。シーズン2は2016年12月配信開始。

作中にシアトルは登場しないが、シアトルやワシントン州各地でも撮影が行われている。なお、ディックの小説（邦題：『高い城の男』）は1962年に発表され、1963年のヒューゴー賞長編小説部門で最優秀賞を受賞している。