シアトルを舞台に、恋愛と倒錯的な関係の間で揺れる資産家の男と女子大生を描いた本作は、原作小説が世界で1億部を超えるベストセラーとなり、映画も大きな話題を呼びました。原作の表現やテーマには賛否両論があり、特に女性観の描写をめぐって多くの議論を巻き起こしました。
- 公開年:2015年
- ジャンル:ドラマ/ロマンス
- 監督:サム・テイラー=ジョンソン
- 脚本:ケリー・マーセル
- 出演:ジェイミー・ドーナン、ダコタ・ジョンソン
- 原作:E.L.ジェイムズの同名小説
目次
あらすじ
若くして巨万の富を築いた実業家クリスチャン・グレイ(ジェイミー・ドーナン)と出会った女子大生アナ(ダコタ・ジョンソン)。初めは戸惑いながらも惹かれていくアナに、グレイは衝撃的な契約を提示します。
シアトルの主なロケ地

- Escala コンドミニアム(1920 4th Avenue, Belltown)
グレイが住む高層ペントハウスの設定。実際に販売された際の価格は数百万ドル台に達する高級物件で、映画を象徴する舞台となりました。 - アナのアパート(85 Pike Street, Seattle)
パイク・プレース・マーケット近くに位置するアナの住まい。観光の中心地にほど近いロケーションです。 - フェアモント・オリンピック・ホテル(Fairmont Olympic Hotel)
グレイとアナが宿泊する豪華ホテルとして登場。シアトルを代表する格式あるホテルです。 - ピュージェット・サウンド/エリオット湾
セーリングを楽しむ場面は、シアトルの海の風景を背景に撮影されています。
シアトル以外の関連ロケ地
- Heathman Hotel(オレゴン州ポートランド)
二人が滞在するシーンで登場。シアトルから車で約3時間の距離にあり、映画ファンが訪れるスポットの一つです。
まとめ
アナを演じたのはダコタ・ジョンソンは俳優ドン・ジョンソンと女優メラニー・グリフィスの娘で、資産家の男によって女性として開花して行く初々しい女子大生を演じて話題になりました。グレイ役のジェイミー・ドーナンはアイルランド北部出身の俳優・モデル・ミュージシャン。原作者の EL ジェイムズはイギリス人のアマチュア作家で、趣味で書いてネットに発表した本作でデビューしました。ベストセラーとなったものの、女性の扱いの描写は激しく批判する意見が多く見受けられます。
本作は三部作として製作され、第2部『Fifty Shades Darker』(2017年公開)、第3部『Fifty Shades Freed』(2018年公開)も映画化されました。いずれもシアトルを舞台としながら国際的な撮影地を交えて物語が展開しています。