シアトルに春の訪れを告げる野草と言えば、ネトル(nettle)。
たんぱく質・オメガ3脂肪酸・カルシウム・鉄分・カリウム・ビタミン A・ビタミン C などが豊富で、ネイティブ・アメリカンは薬草としてはもちろん、食材が不足しがちなこの季節に好んで食べていたそうです。
葉と茎ある棘毛にはアレルギーの原因物質であるヒスタミンが含まれているため、刺さると焼けるような痛みが数日続き、皮膚が赤く腫れます。
なので、分厚い革手袋を使って摘み、茹でて棘を取り除きましょう。
ネトルは日本でイラクサと呼ばれるものに近いそうで、セリの代用品としても使えるそう。シアトルのシェフの麻子・サリバンさんは「ネトルご飯を作ったり胡麻和えにしたりしますが、棘が痛いので、二度茹でします。1回の茹で時間は、沸騰してから1~2分ですね」と教えてくれました。