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魚醤油(うおしょうゆ:Fish sauce) (2)

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1974年にシアトルに来て宇和島屋の食品卸売り事業部 Seasia に入社し、6ヶ月にわたる倉庫勤務を経て、翌年の1975年から1985年までシアトル・タコマを中心に、ポートランド、およびアラスカ(アンカレッジとフェアバンクス)で販売・仕入れを担当しました。

ルート・セールスではセーフウェイなどの米国スーパー、日系、および韓国・中国系食料品店、日系のレストランなどに注文を取りに行きました。余談ですが、筆者は Seasia では初めての日系レストラン担当のセールスマンだったのです。また、その10年間は、各種食品サンプルをかかえ、日本から多くの水産関係者が買い付けのためにアラスカを訪れる5月と11月頃の年に2度ばかり、アラスカまで旅行商に行きました。

1975年頃は東洋系としてはフィリピン人が一番多く、そのためフィリピン人が食する 『Rufina』 というブランドのフィッシュ・ソースがよく売れましたが、日系人、中国系、および韓国系向けのフィッシュ・ソースは特にありませんでした。

1975年のベトナム戦争終了前から韓国系移民が増え、戦争後はベトナム系移民の増加と共に 『Tiparos』 ブランドのフィッシュ・ソース(ベトナム語でヌクマムと呼ばれる)がシアトル・ポートランドで飛ぶように売れ始めました。このヌクマムは客先のアラスカはアンカレッジの 『Sagaya Supermarket』 でも大変な売れ筋となりました。以前取り扱ったことがないベトナム系のヌクマムが急に売れ出したことを、同店の経営者とも話題にした記憶があります。このヌクマムの売れ行きからも、当時既にアラスカにもかなりのベトナム系の移民者が居住していたことが伺えます。

ベトナムではヌクマムはあらゆる料理に使われ、また卓上調味料としても使われているようです。

宇和島屋各店ではお客様の需要にあわせ、タイ、ベトナム、香港等各国産のフィッシュ・ソースを10種類程販売しています。

掲載:2008年8月 更新:2020年4月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。



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