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アラスカ産紅鮭の流通

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平均的な日本人が大好きな天然紅鮭(sockeye:ソッカイ)は、5月15日頃のアラスカのカッパー・リバーにおける初漁から9月上旬頃のワシントン州ピュージェット湾まで、アラスカからワシントン州で漁獲されています。

平均的な日本人が大好きな天然紅鮭(sockeye:ソッカイ)は、5月15日頃のアラスカのカッパー・リバーにおける初漁から9月上旬頃のワシントン州ピュージェット湾まで、アラスカからワシントン州で漁獲されています。

2005年のカッパー・リバーの紅鮭は5月16日が解禁予定日。このカッパー・リバーとは、アラスカ湾の北にある大変風光明媚なプリンス・ウイリアム・サウンド(通称PWS)近くに河口があり、アラスカ州のほぼ中央に位置するフェアバンク付近まで流れる大きな川です。ユーコン・リバーのキング・サーモン(king salmon)と同様、カッパー・リバーの紅鮭とキング・サーモン及び銀鮭(coho:コーホー)も、脂が乗って大変美味しい鮭です。

カッパー・リバーの紅鮭及びキングサーモンは漁場から宇和島屋まで次のようにして運ばれて来ます。

  1. カッパー・リバーの河口付近にカッパー・リバー・フラットと呼ばれる漁場があり、ここで約300隻の刺し網漁船(gillnet fishing boat:年により隻数は異なる)が解禁まで待機し、解禁と同時に刺し網を流して、カッパー・リバーへ遡上中の紅鮭を漁獲する。
  2. 漁獲された紅鮭を水氷を循環させた運搬船(tender boat)に移し替え、水産基地のコルドバ(Cordova)市あるいはバルディーズ(Valdez)市まで運搬(アラスカ最大の都市アンカレッジから飛行機で約30~40分の距離)する。
  3. 岸壁にある水産加工会社の専用ドックで水揚げと同時に頭・内臓を除去して洗浄し、箱に詰める。
  4. 各水産会社は箱詰めした生鮮紅鮭をコルドバまたはバルデイーズ空港までトラックで運搬する。
  5. チャーター便等でシアトルまで空輸する。
  6. シアトル・タコマ国際空港で宇和島屋のトラックが箱を受け取り、同社水産物物流センターのカスタム・フーズまで運び、各店舗向けに仕分けして配送します。その後、各店鮮魚部で販売されます。

2005年は5月16日(月)夜7時にカッパー・リバーの紅鮭漁が解禁となる予定(通常第1回目のオープンは12時間夜間操業)ですので、これまでの状況から判断すると、漁獲した魚の運搬、昼前後の水揚げ、頭内臓の除去、箱詰めから空港に運搬されるまでに約12時間、各空港からシアトル・タコマ国際空港まで待ち時間を入れ約12時間の合計約24時間(漁獲後)で翌日の火曜の夕方には漁場からシアトルに到着します。そして弊各店に翌日の水曜日の朝に出荷し、販売が開始されます。

掲載:2005年5月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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