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ワシントン州西部で記録破りの熱波・・・シアトルでこんな気温を経験するなんて!

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「冷房いらずの、過ごしやすい夏」が代名詞のシアトルですが、今回の熱波はすごいことになりました。

6月21日にはナショナル・ウェザー・サービス(国立気象局、略称:NWS)が「週末に熱波が来る」と予報を出し、26日から28日にかけて Excessive heat advisory(高温注意報)を出したので、ジャングルシティでも何度も告知してきました。

でも、それが Excessive heat warning(高温警報)に引き上げられ、6月26日から予報通り3日連続で日中の最高気温が華氏で3桁に!

6月26日(土):102℉(38.9℃)
6月27日(日):104℉(40℃)
6月28日(月):108℉(42.2℃)

まさに未知の世界を経験いたしました。

「冷房いらずの、過ごしやすい夏」が代名詞のシアトルですが、今回の熱波はすごいことになりました。

上のスクショは、暑さがピークとなった6月28日(月)午後5時過ぎの気温です。人生初の40℃以上をシアトルで体験することになるなんて!

長くシアトルに住んでいますが、Excessive heat advisory(高温注意報)は「これまでにもあったかも」という程度で、ましてや Excessive heat warning(高温警報)は未経験。

NWS のシアトルオフィスが「パシフィック・ノースウエストで、こんな予測データを見たことがない」と発表したほどの高温なので、シアトル生まれ育ちの人や、シアトルに長く住んでいる人が、「まさか、シアトルで」と思うのも当然です。

あちこちの観測所で観測史上最高気温の記録が次々と塗り替えられてしまいました。

右は、最高気温が104℉(40℃)に達した27日にユーザさんが送って来てくださった写真です。

「ルームメイトが今日のお昼ごろバースデーキャンドルを買ったのですが、誕生日会の場所に着いた頃には、キャンドルがすでに溶けてしまったようです・・・」

「冷房いらずで過ごしやすい夏」がシアトルの代名詞であることは、シアトル・タイムズニューヨーク・タイムズCNN などで取り上げられていたとおり、冷房(AC)を設置している世帯は約44%しかない(2019年国勢調査)ということからも伺えます。

なので今回は、誰でも利用して涼めるように、シアトル市内に30カ所もクーリング・センターがオープンし、アマゾン本社がワクチン接種会場として利用してきたミーティング・センターを1日限定でクーリング・センターとして開放し、図書館や映画館、モールなどの冷房の効いたところに行くように政府機関が呼びかけ、冷房完備の近隣のホテルが住民で満室になり・・・と、いろいろな展開がありました。「感染対策で出勤を控えていたけど、冷房の効いたオフィスに行った」と言う人もいました。

冷房設備があまり導入されていない、またはこんな猛暑に対応することはできないというのは、多くのスモールビジネスも同じです。冷房のないレストランやバーなどが次々と一時休業に追い込まれました。冷房がある店は忙しくなったようですが、パンデミックで従業員の採用が難しい状況にある業界は本当に大変ですよね。

インフラへの影響も大きく、道路のアスファルトが膨張して修理が必要になるわ(高速道路 I-5でも発生して渋滞が悪化)、サウンド・トランジットは線路の膨張が理由で減速しないといけないわ、フリーモント・ブリッジなど金属製のバスキュール橋は膨張を抑えるために冷水シャワーが必要になるわ、シアトル大都市圏では一番暑かった27日から28日にかけて数万世帯で停電するわ、ワシントン州東部では電力会社が節電と計画停電が必要になるわ、今後が思いやられます。

もうこんな猛暑は勘弁してほしいですが、NWS の長期予報では今年の夏はいつもより暑い夏になる確率が高く、雨は少なくなるとのこと。

「地球温暖化で、南が暑くなって、もっとたくさんの人がシアトルに引っ越してくるかも」というコメントを耳にしたことがありますが、地球温暖化は地球全体でこんなふうに極端な気候が発生するということ。地球上でここパシフィック・ノースウエストだけが無事なんてことはないのです。昨年の山火事の煙のひどさで目が覚めた人も多いのではないでしょうか。

CNN の記事でも紹介されている Union of Concerned Scientists の研究によると、今世紀半ばまでに太平洋北西部で90℉(32.2℃)を超える日数は、現在の平均約6日から16日に増加すると予想されるとのこと。暑さに対する備えが不十分なこの地域へのインパクトは相当かと。今回の猛暑でそれをまざまざと見せつけられた気持ちです。

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