MENU

シアトル・マリナーズ、延長15回サヨナラ勝ちで24年ぶりのALCS進出

2025年10月10日、デトロイト・タイガースとの延長15回裏に勝負を決めるサヨナラヒットを放ったホルヘ・ポランコを囲み、ア・リーグ地区シリーズ突破の喜びを爆発させるシアトル・マリナーズの選手たち。
SEATTLE, WASHINGTON - OCTOBER 10: Jorge Polanco #7 of the Seattle Mariners celebrates after hitting the game-winning RBI single during the fifteenth inning against the Detroit Tigers to win game five of the American League Division Series at T-Mobile Park on October 10, 2025 in Seattle, Washington. (Photo by Steph Chambers/Getty Images)
  • URLをコピーしました!

2025年10月10日、シアトルの T-Mobile Park で行われたア・リーグ地区シリーズ(ALDS)第5戦で、シアトル・マリナーズはデトロイト・タイガースを延長15回の末に3対2で破り、ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)進出を決めました。地区シリーズを突破するのは、イチロー氏が入団した2001年以来、実に24年ぶりです。

目次

延長15回にホルヘ・ポランコのサヨナラ打で決着

試合はポストシーズンのシリーズ突破をかけた試合としては最長となる延長15回までもつれ込む大熱戦。2対2の同点となった7回以降、両チームは走者を出しながらも得点に繋げられず、息詰まる投手戦が続きました。

しかし延長15回裏、JP・クロフォードがヒットで出塁し、続くランディ・アロサレーナが死球で出塁。カル・ラレーの犠牲フライで二・三塁とチャンスが広がると、フリオ・ロドリゲスが敬遠で1死満塁の絶好機を迎えます。ここでホルヘ・ポランコがライトへ劇的なサヨナラタイムリーを放ち、マリナーズの勝利が決定。球場は割れんばかりの歓声に包まれました。

総力戦となった投手陣

先発のジョージ・カービーは5回を超えるイニングを1失点に抑える力投。延長戦に突入してからは先発ローテーションのローガン・ギルバートとルイス・カスティーヨがリリーフ登板し、試合をしっかりと支えました。

MLB.com によると、この救援登板は両投手にとってメジャー初。特にギルバートの力投については「1995年のALDS第5戦でランディ・ジョンソンがリリーフ登板した伝説のシーンを彷彿とさせた」と報じています。

2001年以来、24年ぶりのALCSへ

マリナーズのALCS進出は、2001年以来24年ぶりで、球団としては通算4度目。ポストシーズン進出6度目にして、再びリーグ優勝とワールドシリーズ初進出を懸けた戦いが始まります。

トロント・ブルージェイズとのALCS第1戦・第2戦はカナダ・トロントで行われます。第1戦は10月12日(日)午後5時08分(PT)に試合開始予定です。

1995年「The Double」――ファンの記憶がよみがえった夜

今回の勝利は、長年のファンにとって1995年10月8日の歴史的な試合を思い出させます。30年前、シアトル・マリナーズはニューヨーク・ヤンキースとのALDS第5戦で、延長11回裏にエドガー・マルティネスが放った伝説の二塁打――「The Double」でマリナーズは球団史上初めてア・リーグ優勝決定シリーズ(ACLS)へ進出。ホームに滑り込んだケン・グリフィー・ジュニアの姿は、今も T-Mobile Park の内外に壁画として残されているほど、球団の歴史において重要な瞬間です。

その年のALCSではクリーブランド・ガーディアンズ(当時:クリーブランド・インディアンス)と対戦し、2勝4敗で敗退。それでも、このシーズンは球団のターニングポイントとなり、新球場(現在のT-Mobile Park)建設の機運が一気に高まり、マリナーズはシアトルの街のチームとしての地位を確立しました。

  • URLをコピーしました!
目次