ドラッグストア大手ライトエイド(Rite Aid)の経営破綻に伴う大規模閉店が続いています。2025年8月9日、米連邦破産裁判所は CVS Pharmacy や Walgreens など複数企業との資産売却契約を承認し、同日、ライトエイドはワシントン州とオレゴン州で計11店舗を新たに閉鎖すると発表しました。
ライトエイドは2025年5月、資産の大部分を売却するため、2度目の連邦破産法(Chapter 11)申請を行いました。すでに全米で1,251店舗の閉鎖計画を公表しており、今回の11店舗はその追加分です。最終的には全店舗が閉鎖される見通しです。
閉鎖予定店舗一覧(2025年8月9日発表分)
ワシントン州(7店舗)
- 18906 State Route 2, Monroe
- 1200 Harrison Ave., Centralia
- 7041 Pacific Ave., Tacoma
- 18001 Bothell Everett Highway, Bothell
- 12 N. 9th Ave., Yakima
- 22311 Mountain Highway East, Spanaway
- 1912 N. Pearl St., Tacoma
オレゴン州(4店舗)
- 16200 SW Pacific Highway, Tigard
- 2130 Marcola Road, Springfield
- 57 W. 29th Ave., Eugene
- 14625 SW Allen Blvd., Beaverton
※閉鎖予定日の詳細は現時点で未発表
売却先と買収内容(米連邦破産裁判所承認済)
- CVS Pharmacy
- 全米15州で625店舗分の処方箋データを取得
- アイダホ州・オレゴン州・ワシントン州の64店舗を買収・運営
- Giant Eagle
- ペンシルベニア州・オハイオ州の複数店舗の処方箋データを取得
- Weis Markets
- ペンシルベニア州・ニューヨーク州の11店舗の処方箋データを取得
- Walgreens
- 9州で処方箋データを取得
- Albertsons、Kroger
- 処方箋データの取得に合意
閉店前後にやるべき準備チェックリスト(一般消費者向け)
今回の店舗の閉鎖で、ワシントン州やオレゴン州における薬局の選択肢がますます減り、特に地方や郊外では処方薬(prescription drug)の受け取り先が限られる可能性があります。近隣の CVS や Walgreens が処方箋(prescription)を引き継ぐケースもありますが、通院や薬の受け取りに要する時間が増える懸念もあります。
ライトエイド閉店の影響を受ける可能性がある方は、常備薬や今後の処方箋について必ずかかりつけ医や薬剤師に確認しましょう。
- 処方箋の移管先を確認する
- 現在の薬局から移管先薬局の名前と住所を確認
- 移管先が遠い場合は、近隣の他薬局への変更も検討
- 次回の薬の受け取り時期を把握する
- 閉店日と薬の受け取りタイミングが重ならないように注意
- 必要に応じて前倒しで受け取る
- 保険情報の更新手続き
- 新しい薬局で保険がスムーズに適用されるよう、必要であれば事前登録を済ませる
- 薬の在庫と有効期限をチェック
- 常備薬の残量を確認し、不足が見込まれる場合は早めに補充
- 代替薬の相談
- 在庫不足や移行時のトラブルに備え、医師に代替薬や他の調剤方法を相談
FAQ よくある質問
ライトエイドはなぜ閉店するのですか?
ライトエイドは経営破綻に伴い、資産売却を進めるため2度目の連邦破産法(Chapter 11)申請を行いました。全米で1,251店舗の閉鎖計画に加え、今回新たに11店舗の閉鎖を発表しています。
ワシントン州とオレゴン州で今回閉店が発表された店舗はどこですか?
ワシントン州ではモンロー、セントラリア、タコマ(2店舗)、ボセル、ヤキマ、スパナウェイの7店舗、オレゴン州ではタイガード、スプリングフィールド、ユージーン、ビーバートンの4店舗が閉鎖予定です。
処方箋はどうなりますか?
多くの場合、処方箋データはCVS、Walgreens、Giant Eagleなどの他薬局に移管されます。ただし店舗ごとに移管先が異なるため、事前にかかりつけ医または薬局で確認することが重要です。
閉店前後に一般消費者がするべきことは何ですか?
処方箋の移管先確認、薬の受け取り時期の調整、保険情報の更新、薬の残量確認、代替薬の相談など、早めの行動がお勧めです。