ダウンタウンの南側の SoDo(ソードー)は、スタジアムや蒸留所、ワイナリー、ライブハウス、アウトドアブランドの旗艦店、公共アートまで多彩な魅力が集まるエリアです。交通アクセスはライトレール「SODO Station」やバスが便利。ここでは SoDo を訪れる際におすすめのスポットを紹介します。
スタジアム / アリーナ
シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park

シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park は、開閉式の屋根を備えた野球場です。収容人数は約47,000人。場内には「マリナーズ・ホール・オブ・フェイム」(イチローさんの展示もお見逃しなく)、実際のブルペンが見られる立ち見エリア「ザ・ペン」など、野球ファンならずとも楽しめる工夫が満載です。食事も充実しており、定番のホットドッグとビール、殻付きピーナッツから、日本食やビーガン対応メニューまで揃っています。

2023年にはMLBオールスターゲームも開催され、注目を集めました。試合がない日には、ガイド付きの場内ツアーでスタジアム内部を見学できます。
日本語では「Tモバイル」と表記されることが多いですが、アメリカ英語では “Mobile” を「モーボゥ」 のように発音します。そのため、球場名 T-Mobile Park も「ティーモーボゥ・パーク」と言うと現地でより通じやすいです。イギリス英語では「モウバイル」に近い発音が一般的なため、日本語の「モバイル」に馴染みがありますが、アメリカでの発音の違いを知っておくと便利です。

シアトル・シーホークス、サウンダーズ、レインの本拠地 Lumen Field

T-Mobile Park のすぐ隣にある「ルーメン・フィールド」は、NFLのシアトル・シーホークス、MLSのシアトル・サウンダーズFC、NWSLのシアトル・レインFCの本拠スタジアムです。人工芝のフィールドが採用されています。試合日にはスタジアム全体がチームカラーに染まり、熱気あふれる雰囲気を体感できます。施設内には地元グルメを中心とした飲食ブースが並び、クラフトビールやシアトル名物料理も人気。コンサート会場としても使用され、世界的なアーティストが数多く公演を行っています。収容人数はイベントによって変更し、約37,000〜68,000人。スタジアムツアーもあり、ロッカールームやフィールドを見学できます。
食事・蒸留酒・ワイン・クラフトビール
Hatback Bar & Grille(ハットバック・バー&グリル)

T-Mobile Park のすぐ隣にある Hatback Bar & Grille は、スポーツ観戦前後に立ち寄れる人気のレストラン&バー。シアトルのクラフトビールとアメリカ料理が充実しており、ハンバーガー、ステーキ、シーフードまで幅広いメニューがあります。地元食材を活かしたメニューが多く、試合日には特別メニューや限定ビールが登場することも。店内にある20台の大型スクリーンでは試合中継も行われるので、ファンが集まってスポーツ観戦するというアメリカ文化が体験できること間違いなし。ファミリーでも利用しやすい雰囲気です。

アメリカの定番をワンランクアップさせたハンバーガーやフレンチフライズ、ホットウイングなどに加えて、いろいろな国からの移民の多い北西部らしく、燻製したロックフィッシュのディップ、ツナのタルタル、白豆のハマス(フムス)、コチュジャンを使った韓国風BBQチキンウィング、全米各地に出荷されているムール貝の一種ペン・コブ・マッスル(Penn Cove Mussels)のココナッツカレー煮、味噌とバーボンのソースをかけたソッカイサーモン(紅鮭)のグリル、特注ピザオーブンで薪で焼いたピザなど、チョイスも豊富。ベジタリアンのチョイスもあります。

アメリカンシングルモルトウイスキーで超人気の蒸留所 Westland Distillery(ウエストランド・ディスティラリー)

2010年にシアトルで創業した 『Westland Distillery』 は、アメリカン・シングルモルト・ウイスキーの先駆けとして国際的に高く評価されている蒸留所。シアトル発のブランドとして、地域産の大麦やピュージェットサウンドの気候を活かした独自の熟成方法を採用しています。

見学ツアーでは蒸留工程を学び、実際の樽貯蔵庫や蒸留器を間近で見ることができます。ツアー後はテイスティングルームで複数のシングルモルトを試飲でき、限定品や蒸留所直販のボトルを購入することも可能です。国内外のウイスキー愛好家が訪れる、シアトルを代表するクラフトスピリッツの拠点です。
同社は専門のスタッフが45分間にわたり案内するツアーを提供しています。製造過程や、その意図や背景を紹介します。その後、ウイスキーのテイスティングが楽しめます。詳細はこちら。
注意事項:
- 所要時間:45分
- 参加費:25ドル(消費税、シアトル入場税、サービス料込)
- ツアー後のウイスキーのテイスティングは21歳以上のみ(アメリカで合法飲酒年齢は21歳)。
- ツアーには10歳〜17歳の子どもも参加できますが、保護者1名につき子ども1名のみで、入場者は全員チケットの購入が必要です。10歳未満の子どもはツアーに参加できません。
- 蒸留所ツアーのチケットは払い戻しできません。ただし、日程の変更は可能です。購入済みのツアーを変更する場合は、予定時刻前に info@westlanddistillery.com までご連絡ください。
- ツアー開始の10分前には到着する必要があります。
スターバックス本社1階 Starbucks Reserve Store(リザーブ・ストア1号店)

シアトルのSoDo地区にあるスターバックス本社ビル1階には同社の高級ライン『リザーブ』のカフェがあり、軽食が楽しめるようになっています(2018年オープン)。通常の店舗では扱わないリザーブ限定豆を使ったコーヒーを味わえるほか、バリスタによる抽出方法の違いを比較するフライトメニュー、ミラノ発のベーカリー 『プリンチ』、イタリアのアペリティーボやカクテルが味わえるミクソロジー・バーで食事やドリンクを楽しんで、いろいろなグッズを買うのもいいですね。シアトルを訪れるスタバファンにとって必見のスポットです。

SODO Urbanworks(都市型ワイナリー複合)

SODO Urbanworks は、ワイナリーや飲食店が集まる複合施設で、シアトルの都市型ワインカルチャーを体験できる場所です。施設内にある8軒以上のテイスティングルームで、少量生産のワイン、クラフトビール、シードルなどが味わえます。週末にはフードトラックや特別イベントが開催されることも。施設は倉庫をリノベーションしており、広々とした空間でグループやファミリーでも利用しやすくなっています。
音楽・ライブ
ライブハウス Showbox SoDo(ショーボックス・ソード―)
Showbox SoDo は、最大約1,800人を収容できる、シアトルを代表するライブハウスの一つ。もともとは倉庫だった建物を改装したもので、天井が高く、ロックやポップスを中心に幅広いジャンルのライブが開催されています。音響や照明設備が充実しており、迫力あるステージを間近で体験できるのが魅力。地元音楽シーンを支える会場として長年親しまれています。
アート
SODO Track(ソードー・トラック)
SODO Track は、SoDo地区を通るバス専用道路沿いに展開する大規模な壁画プロジェクト。2016年から2018年にかけてシアトルの公共文化機関「4Culture」と地域団体が中心となって整備され、延長約2マイル(約3.2km)にわたり、100人以上の国内外アーティストが手がけた150以上の壁画が描かれています。テーマは「夢と想像力」。通勤・通学でバスを利用する人々がアートを身近に感じられるようデザインされてい洋先生、車窓からでも楽しめるほか、徒歩や自転車で壁画を巡ることもできます。
ショップ
Filson Flagship Store(フィルソン旗艦店)

1897年創業のアウトドアブランド Filson の本社兼旗艦店。堅牢なアウトドアウェアやバッグが揃い、修理工房も併設。購入した商品のメンテナンスサービスも提供しています。ブランドの歴史を紹介する展示もあり、シアトルのクラフトマンシップを象徴するスポットです。