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2025年最新版|片親や親戚と子どもがアメリカを出入国する際の「渡航同意書」の例文や注意点を解説

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未成年の子どもが父親または母親のどちらか一方、あるいは祖父母や親戚、親の友人などと一緒に出入国する場合、出入国審査で「親の同意書(Parental Consent Letter / Letter of Consent)」の提示を求められることがあります。

米国政府は公式サイト USA.gov で、「同意書」の携帯を強く推奨しているので、正しい知識と準備が不可欠です。この記事では、必要な書類の例文、公証の方法などをわかりやすく解説します。

目次

渡航同意書とは? なぜ必要?

この場合の同意書とは、未成年の子どもが父親または母親のどちらか一方、あるいは祖父母や親戚、親の友人などと一緒に出入国する場合、もう一人の親、または法定後見人の「同意があること」を文書で証明するための書類です。これは、子どもの人身売買や誘拐などを防止するための重要な措置とされています。

ハーグ条約(国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約)に関する詳細は、在シアトル日本国総領事館の公式サイトなどで確認できます。

渡航同意書の書き方と英語文例

渡航同意書(Letter of Consent)は、できる限り英語で作成し、公証を受けたものが望ましいとされています。

同意書に含めると良い基本的な情報は以下の通りです:

  • 子どもの氏名、生年月日、パスポート番号
  • 渡航する保護者の氏名、関係性、パスポート番号
  • 渡航の期間と目的地
  • 同意する親の署名、氏名、連絡先
  • 公証人(Notary Public)による認証

英語例文(1):

“I acknowledge that my child is traveling outside the country with [同行する大人の名前] with my permission.”

意味:私は、私の子どもが [同行する大人の名前] と一緒に国外へ渡航することに同意します。

英語例文(2):

“I, [親の名前], give my consent for my child, [子どもの名前], to travel internationally with [同行者の名前] to [国名] from [出発日] to [帰国日]. I can be reached at [電話番号] or [メールアドレス].”


意味:私は、私の子ども [子供の名前] が [大人の名前]と [出発日] から [帰国日] まで国外を旅行することに同意します。私の連絡先は [電話番号] または [メールアドレス] です。

  • 特に陸路で頻繁に未成年の子どもと国境を越える親は、もう一方の親の署名が入った同意書を常に携帯することが強く推奨されます。
  • また、子どもと一緒に渡航する親が単独で親権を持っている場合は、その親が単独親権者であることを証明する書類(裁判所の親権判決書など)を併せて携帯することが望ましいとされています。

渡航同意書の作成と公証手続き

  1. 上記の英語例文を参考に、文書を作成します。
  2. 1で作成した文書を印刷します。
  3. 公証人の前で署名します。アメリカでは郵便局や銀行、UPS、FedExなどで公証サービスが受けられます。
  4. 日本国内で公証が必要な場合は、在日米国大使館・領事館でも対応可能です(要予約)。

航空会社・鉄道会社・渡航国で異なる追加要件

以下は、国や航空会社、鉄道会社などによって異なる例です:

  • アメリカ:政府公式サイト USA.gov で強く推奨
  • カナダ:政府公式サイトで強く推奨(テンプレートあり)
  • 航空会社:国際線でチェックイン時に提示を求められる場合あり
  • アムトラック:乗車前のチェックイン時に提示を求められる場合あり
  • クルーズ船:子どもだけで親戚と参加する際は、より厳格な書類が必要になることも

米国税関・国境警備局(CBP)は、公式サイトにこのように掲載しています:未成年の子どもは、両親のいずれかが同行しなくても、アメリカから他国へ出発・渡航できる場合があります。ただし、大人と同様に子ども自身のパスポートやビザ、その他の必要な渡航書類を所持している必要があります。さらに、渡航先の国によっては、両親のいずれか、あるいは法的保護者が同伴していない場合に「渡航同意書(Letter of Consent)」の提出を求められることがあります。この同意書は、国によっては公証を受けている必要がある場合もあります。必要な書類は国ごとに異なるため、目的地となる国の大使館や領事館に事前に確認することが重要です。

よくある質問(FAQ)

「親の同意書」は絶対に必要ですか?

法的に義務ではありませんが、多くの国や航空会社が「提示を求める可能性あり」としており、出入国の手続きをスムーズにするために準備しておくのが無難です。

子どもの姓が同行する親と違いますが、問題ですか?

アメリカでは夫婦別姓も一般的であり、子どもがどちらか一方の親の姓を名乗るケースや、ミドルネームにもう一方の親の姓を使うケースもよく見られます。しかし、同行する親と子どもの姓が異なる場合は、入国審査で親子関係の確認を求められることがあります。そんな場合、もう一方の親が署名した「親の同意書(Parental Consent Letter)」や子どもの出生証明書(Birth Certificate)を携帯しておくと良いかもしれません。書類の要件や翻訳形式は国や航空会社によって異なるため、渡航前に必ず最新情報を確認し、不安な場合は国際法務や入国管理に詳しい専門家へ相談することをおすすめします。

親戚の子どもを連れて旅行する場合も必要?

はい。日本を出国するのに問題はなかった場合でも、アメリカ到着時の入国審査で「親からの同意書」がないと、入国を拒否されるリスクがあります。

まとめ

2025年の現在、未成年の子どもが片方の親や保護者、親戚などと一緒に海外へ渡航する際には、事前に「渡航同意書」を用意しておくことで、入出国でのトラブルを大幅に回避できます。

特に米国では「推奨」扱いであるものの、実際の入国審査で求められるケースが少なくありません。英語文例やテンプレートを活用し、子どもと安心して海外旅行を楽しめるよう、しっかり準備をしておきましょう。

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