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シアトル日本庭園、パナマ・ホテル(シアトル日系米国人博物館)外務大臣表彰受賞

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12月1日(日本時間)、外務省は令和二年度(2020年度)外務大臣表彰受賞者を発表し、当館管内では、二つの団体(シアトル日本庭園、パナマ・ホテル(シアトル日系米国人博物館))が選ばれました。

シアトル日本庭園は、1960年に竣工された本格的な日本庭園で、Arboretum Foundation、シアトル市公園局及び多くのボランティアによって管理・運営されています。茶室「松聲庵」では茶道体験、教室や茶会などが、タテウチ・コミュニティー・ルームでは日本画教室、日本庭園レクチャーやレセプションなどが、庭園内では毎年七夕の会、月見の会などが開催され、日本の文化発信に多大な貢献をしています。過去には、日本文化を紹介する『こどもの日』行事の開催、国際交流基金の展示会の受け入れなども行っており、国際交流や日本文化等発信の舞台として長年シアトルで地域住民から愛されています。同庭園は、今年60周年の意義深き節目を迎えました。

パナマ・ホテルは1910年、日本人建築家によって建てられたホテルです。日本からの移民として、農場や製材所等で働いていた日系労働者の冬場の宿、渡航者の木賃宿として利用された他、第2次大戦中の日系人強制収容の際には収容者のトランクや家財道具の一時保管所となった場所で、地下には現在でも戦後引き取り手のなかった荷物が多数保管されています。また、同ホテルには「橋立湯」という築110年の北米で唯一現存する日本式銭湯が当時のまま残されています。2006年には、米内務省により米国国定歴史建造物として、更には2015年には、米国ナショナル・トラストにより国宝に指定されました。現在は、オーナー兼支配人のジャン・ジョンソン氏がホテル経営の傍ら維持管理を行っています。

外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としており、今年度は全世界で172個人と65団体が表彰されています。



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