ワシントン州の春は、雨上がりに輝く水仙の黄色から始まり、夏には紫に染まるラベンダーや元気をくれる黄色いひまわり、秋には色も形もさまざまなダリアへと続きます。この記事では、2026年に開催される主な花のイベントを月別に詳しくご紹介します。ぜひお出かけの計画にお役立てください。
3月:ラ・コーナー・ダフォディル・フェスティバル

4月のチューリップに先駆けて、スカジット・バレーの広大な農地に鮮やかな黄色や白色の水仙(Daffodil)の絨毯が広がります。歴史ある港町ラ・コーナーを中心に開催されるこのフェスティバルは、4月のチューリップの時期に比べるとそこまで混雑しないので、落ち着いて景色を楽しみたい方におすすめです。
見どころは、雪を頂いたカスケード山脈と黄色い花畑のコントラスト。ラ・コーナーの町ではアンティークショップなどでのショッピング、カフェやレストランでの食事などが楽しめます。注意点として、花畑は私有地であるため許可なく中に立ち入ることは厳禁です。道路沿いや指定エリアから楽しみましょう。
4月:スカジット・バレー・チューリップ・フェスティバル

ワシントン州で最も有名な花の祭典。数百エーカーにおよぶチューリップ畑が広がり、色とりどりの花々が大地を彩ります。主要な展示園である『RoozenGaarde』や『Tulip Town』では、風車や手入れされた庭園など、フォトジェニックな光景が広がります。
週末のI-5は深刻な渋滞が発生するため、平日の早朝に到着するのがおすすめ。また、畑は粘土質でぬかるみやすいため、レインブーツ(長靴)を用意しておくのも良いでしょう。2026年も週末の入場には事前予約が必要になる可能性があるため、早めの確認をおすすめします。なお、このフェスティバルは、開花状況に関わらず、4月いっぱい開催されます。咲いているかどうかは公式サイトの開花マップをご確認ください。
4月:ダフォディル・フェスティバル・グランド・パレード
2026年で93周年を迎える伝統的なパレード。1日にタコマ、ピュアラップ、サムナー、オーティングの4都市を順に巡るという、ユニークな形式で開催されます。水仙で美しく飾られた豪華な山車(フローツ)やマーチングバンドが街を練り歩き、沿道は地元の家族連れで埋め尽くされます。
各都市での開始時間が異なるため、事前にスケジュールを確認し、早めに場所を確保しておきましょう。古き良き地域の温かさを感じられる、地域密着型のイベントです。
4月〜5月:ワシントン州アップル・ブロッサム・フェスティバル
全米最大のリンゴの産地ウェナチーが11日間にわたって賑わうフェスティバル。1919年から続く伝統的な祭典で、リンゴの白い花が渓谷を埋め尽くす時期に合わせて開催されます。ハイライトは、5月2日に行われる『Stemilt Grand Parade』。華やかなフロートやバンドが街を彩る様子は、アメリカの伝統的な祭典そのものです。
リバーフロント・パークの移動遊園地やフードフェアも地元の家族連れに大人気です。シアトルからは車で約3時間のドライブとなりますが、山脈を越えるダイナミックな景観も楽しみの一つです。この時期のウェナッチーはホテルが非常に混雑するため、宿泊を伴う場合は早めの予約が欠かせません。
5月:母の日 フラワー・フェスティバル

パイク・プレイス・マーケットで開催される恒例行事。毎年「母の日」の週末、40以上の地元農家が集結します。マーケットの通りは、チューリップやシャクヤク(ピオニー)のブーケで埋め尽くされます。母の日当日の午前中は非常に混み合い、人気のブーケは早々に売り切れることもあるので、早朝に行くことがおすすめ。
5月:スポケーン・ライラック・フェスティバル

2026年で38周年を迎えるスポケーン・ライラック・フェスティバルでは、「ライラックの街」スポケーンが主役。ワシントン州第2の都市スポケーンのリバーフロント・パークを散策しながら、紫や白の花を楽しめます。5月16日夜の『Armed Forces Torchlight Parade』では、夜の街を彩るイルミネーションとパレードが目玉。5月のスポケーンは日中こそ暖かいものの、日が暮れると急激に冷え込みます。夜のパレードを鑑賞する際は、厚手のジャケットなどを準備しておくと安心です。
6月:ポイント・ディファイアンス・フラワー&ガーデン・フェスティバル

タコマのポイント・ディファイアンス・パーク内で開催される園芸イベント。公園内のバラ園が見頃を迎える時期に合わせ、植物の販売会やガーデニング・セミナーが行われます。地元の園芸家からアドバイスを受けたり、珍しい商品を購入したりできるのが魅力。公園内にはポイント・デファイアンス動物園&水族館も併設されているので、泊まりがけの観光にもピッタリ!
7月:スクイム・ラベンダー・フェスティバル

北米最大のラベンダーの産地スクイムで開催されるフェスティバル。7月の第3週末には各農園が一般公開され、爽やかな香りと紫色の絶景に包まれます。摘み取り体験(U-pick)やラベンダー入りグルメも豊富です。
『ストリート・フェア』では地元アーティストの作品展示が楽しめます。シアトルから向かう場合、フェリーの待ち時間が数時間に及ぶこともあります。近隣に宿泊予約を入れ、ゆっくり滞在するのがこのイベントを楽しむコツです。
8月〜9月:スノコルミー・バレー・サンフラワー・フェスティバル

2026年で3回目を迎えるフェスティバル。あちこちのファームでひまわり迷路や撮影が楽しめます。太陽のようなひまわりが揺れる光景は圧巻です。
ファームによって U-cut(自分で花を摘む)の有無や入場料が異なるため、訪問前に公式サイトを確認するのがスムーズ。9月には特別イベントも開催されます。
9月12日(土):Sunflower Saturday(Carnation)
会場:Tolt Commons(31999 E Bird St, Carnation)とカーネーションのダウンタウン
開催時間:10am-3pm(ベンダー・ビレッジ)※ファームとビジネスは午後3時以降も営業
目玉:ベンダー・ビレッジ、抽選会、スカベンジャーハント、ビジネスでの特別割引
日程は後日発表:Sunflower Sunday(Duvall)
目玉:ベンダー・ビレッジ、スカベンジャーハント
【番外編 1】3月〜4月:シアトル市内各地の桜並木

フェスティバルではありませんが、ワシントン大学シアトル校のキャンパスに植えられているソメイヨシノの並木は、毎年たくさんの人が訪れる名所となっています。
1939年にワシントン大学の南側にあるワシントン・パーク植物園に植えられ、1964年に州道520号線の建設のためにキャンパスの中庭(The Quad)に移植されました(参考:UW Magazine)。広大なキャンパスには、このソメイヨシノの他にも寒山(Kwanzanと表記)など、さまざまな桜が植えられています。

【番外編 2】7月〜8月:マウント・レーニア高山植物シーズン

Courtesy of Visit Tacoma-Pierce County
こちらもフェスティバルではありませんが、夏の短い期間だけ、マウント・レーニアの中腹に広がる草原が高山植物のワイルドフラワーで覆われます。雪解けとともにルピナスやペイントブラッシュが一斉に開花する光景を見ようと、たくさんの人が訪れます。
ジャングルシティの一言メモ:ここで最も重要なルールは、“Stay on trail”(トレイルから出ない) こと。近年、撮影のために野原へ踏み込む人が増え、貴重な高山植物がダメージを受けています。踏みつけられた野原の再生は非常に困難で、元の姿に戻るまでには何十年もの歳月が必要です。一歩も道を外れないというルールを守って、この美しさを次の世代にも伝えていきましょう。
注意点
- 「車両入場予約」の最新状況:マウント・レーニア国立公園は、2026年は予約制(Timed Entry)を導入しないことが発表されました。入園は先着順となるので、午前7時前、または午後4時以降の到着が推奨されています。
- キャッシュレス:多くの農園やイベント会場で「現金不可、カード決済のみ」という運用が増えています。でも、中には現金のみの場合があるかもしれませんので、ご注意ください。
- ペット同伴の可否:特にパレードや農園などは、ペット同伴が禁止されているケースが多いです。(例:ウェナチーの公園内など)ため、ペットと一緒に楽しみたい方は、事前にご確認ください。

