あのニルヴァーナのアルバム『Nevermind』を世界で初めてオンエアしたことで知られる、シアトルの独立系ラジオ局「KEXP 90.3FM」。コロナ禍を経て待望の再開を果たした、一般向けの無料スタジオツアーが人気を集めています。音楽ファンなら一度は訪れたい、このツアーの概要と実際の体験記をご紹介します。
KEXP スタジオツアー情報
KEXPの本拠地をボランティアガイドと共に巡る、約45〜60分間のツアーです。
- 開催日時:毎週火曜日・土曜日 14:00〜(一部の祝日を除く)
- 参加費:無料(寄付歓迎)
- 予約方法:公式サイトからの事前予約制。2ヶ月先までの予約が可能です。
- 定員:各回10名(空きがあれば当日参加も可能ですが、予約を強くおすすめします)
- 対象年齢:全年齢対象。赤ちゃん(抱っこの場合)は予約不要です。
- 注意事項:
- バックパックや大きな鞄は持ち込み不可(到着時に安全な場所で預けることができます)
- 録音・録画は禁止
- 飲食禁止(蓋付きの飲み物は可)館内はバリアフリー(ADA)対応です
無料ツアー体験
音楽好きが集う、開放的なコミュニティスペース
一歩足を踏み入れると、そこはシアトルの老舗ロースターカフェ『Caffe Vita』が運営するカフェもある、広々とした空間です。KEXPの放送が流れ、ガラス窓の向こうでは番組がリアルタイムで制作されています。まさに音楽コミュニティに愛されるKEXPらしい、オープンな雰囲気が漂っています。
情熱あふれるガイドと「不思議」なアート
ジャングルシティが参加した時のガイドは、ボランティア歴7〜8年のジャック・ピューさん。なんと約600名ものボランティアがこの局を支えているそうです。

ツアーは、カフェの床に描かれたジョナサン・ワクダ・フィッシャー氏による作品『Fushigi(不思議)』からスタート。今も人知れず制作が続けられ、少しずつ大きくなっているというエピソードに、さっそく好奇心をかき立てられます。
音楽の歴史が刻まれたスタジオ内部へ
いよいよ局内の深部へ。テクノロジー好きにはたまらない無数のケーブルが走る天井を抜け、生放送中のスタジオや録音ルームを見学しました。
・完全防音の生放送スタジオ
壁に使われている「小さな穴が開いた木材」の秘密は、ぜひツアーに行って確かめてみてください!
・スターたちの登竜門
世界的人気のマックルモア&ライアン・ルイスも、無名時代はこの局に入り浸っていたそう。常に新しい才能を発掘し続ける、KEXPの歴史の重みを感じます。
お宝発見!『Nevermind』のオリジナル盤

アーカイブ室には4万枚のCDと数万枚のレコードが保管されています。
ガイドのジャックさんが見せてくれたのは、ニルヴァーナ『Nevermind』のプロモーション用レコード。ジャケットの白いメモには、当時のDJによる「このバンドはこれから何年にもわたって語り継がれるだろう」という予言めいたコメントが残されており、鳥肌が立つような感動がありました。
子供も大歓迎!参加者の声
ツアーは全年齢対象で、子供連れでも安心して参加できます。ガイドのジャックさんも、子供たちからの質問に一つひとつ丁寧に答えてくれました。
2人の息子さんと参加したブラッド・ホワイトさんは「いつも運転中に聴いているKEXPに、いつか子供を連れていきたいと思っていました。とても面白かったので、次は娘も連れてきてあげようと思います」と笑顔で話してくれました。
非営利団体として寄付やボランティアで成り立つKEXP。シアトルの文化発信地として、その熱気を肌で感じにぜひ足を運んでみてください。

