ワシントン州日米協会 SBRP（Small Business Resiliency Program）の一つ目の柱として、連邦政府・州政府などによる事業支援プログラムの情報をいち早くご案内するというミッションがあります。
…とお伝えしても、実際どういうことかわかりづらいと思いますので、Q&A 形式で皆様の疑問にお答えしたいと思います。
ワシントン州日米協会は、なぜ政府や州からの事業支援プログラム情報をいち早く案内できるのでしょうか？
弊協会は、ワシントン州商務省のパートナーとして選出され、SBRN (Small Business Resiliency Network) のメンバーとして、州やSBA、小規模ビジネスを支えるNPOが集まって行う週一回の会議に出席し、マイノリティや、女性、退役軍人、中小企業・零細企業事業主の方などに有益な情報を得ています。
私たちはこの会議に毎週出席する権利があり、そこから新情報を得ることができるため、どこよりも早く情報を得られるわけです。また、その他に月に１回、SBRNメンバーの間で自分たちのプログラムがどんなことをしているかの報告や所属団体の告知などをできる機会があります。例えば、韓国系、インド系など他言語の団体がどんな取り組みをしているかということを学ぶ機会もあり、そこからも情報を得ることができます。
今までの会議でどんなことが議題に上がりましたか？
SBA（Small Business Administration）からのローンやグラントの情報はアップデートがあると、こまめに紹介されます。パンデミック以外の災害による被害を被った事業主の方向けのローン情報などもありましたし、政府と仕事をする契約の情報をどうやってとるか、農村部にお住まいの方向けのローン情報などもありました。
興味深いものでは、パンデミック中に発行されていた助成金（grant）が使いきれなかったりしたために余剰金が出たとのことで、追加融資情報が出ることもありました。これはネットのニュースで拡散されるよりも早く、この会議で議題となりました。
そもそも Small Business Resiliency Network って何ですか？
Small Business Resiliency Network（SBRN）とは、パンデミックの影響でビジネスの継続が難しくなった中小企業・個人事業主の方に、政府、ワシントン州、郡などが提供している支援プログラムの内容について、日本語でご案内することが目的です。
なぜなら、パンデミックのピーク時は、補助金やローン、政府関係の仕事の提供といった情報が均等に伝わらなかったという政府の反省があるからです。特に、英語を母国語としていない方々には、伝わりづらかった。そこで、政府からそれぞれのコミュニティ、例えば日本人コミュニティ、女性のコミュニティ、退役軍人コミュニティなどの方々にも情報がきちんと行き届くようにしようということになり、ワシントン州日米協会が日本人コミュニティのメッセンジャーとして選ばれました。
Small Business は、そもそも開業して一年で閉鎖する割合が20%もあります。ですから、中小企業・個人事業主の方が政府からの助成などもうまく活用できれば、こういった危機から脱する機会も増えるわけです。
実際にご相談できるのは、パンデミックで影響を受けた中小企業の方だけなのでしょうか。
そういうことではありません。これはSBRPの二つ目の柱になりますが、私たちがビジネスの発展のお手伝いをすることもミッションですので、これからビジネスを始めようとする方や、ビジネスに関するお悩みのある中小企業・個人事業主さん全般をお手伝いします。
「こういったことがしたいけれど、アプローチの仕方がわからない」「社内で解決が難しいことがあるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「相談すると、高い料金がかかってしまうのではと心配」というようなことも、ざっくばらんにお尋ねください。なにかお手伝いできるきっかけを作れればと思います。
細かい質問はたくさんあるのですが、実際お尋ねすると料金が発生してしまうのでは？
SBRPでは、専門家がお手伝いする以前の相談は「完全無料」です。これには、例えば、ローンの種類などをご案内する、ビジネスライセンスや、UEIナンバー、UBIナンバーなどを取得するような場合が含まれます。
ですが、弁護士さんや税理士さんが扱うような専門的なことをお答えすることは領域外になりますので、そういった場合には専門家をご紹介いたします。専門家への相談には料金が発生しますので、あらかじめご了承ください。
こういった情報は、どこで見ることができるのでしょうか？
まず、弊協会の SNS で「知っ得情報」として発信していますので、フォローをお願いします。
ワシントン州日米協会
SBRP（Small Business Resiliency Program）
ワシントン州日米協会 SBRP（Small Business Resiliency Program）は、アメリカで事業を運営されている小規模事業・個人事業主の方にお気軽にご活用いただき、COVID-19の影響を最小限に抑え、事業のさらなる発展と地域の企業ネットワーク構築の一助となるために運営されています。今後 SBRP で取り上げるべきテーマや事業運営におけるご質問などがございましたら、お気軽にご連絡ください。
ワシントン州日米協会 SBRP（Small Business Resiliency Program）
【電話】 (206) 374-0180
【公式サイト】 jassw.org/small-business
