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アメリカでの不妊治療体験記 第1回 基礎検査

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20代後半で結婚しましたが、30代になってから子供を作ることにしました。生理周期は規則的で、性行為も1週間に1度はあり、夫婦とも健康。持病も大病もない状態でしたので、すぐに妊娠するものだと思っていました。生理日・基礎体温を記録して排卵日も予測できる日本製の体温計(TERUMO 社製)で毎朝基礎体温を測り、アメリカ製の排卵チェック(尿をかけてチェックするもの)も使って排卵日を確認して試しましたが、1年たっても妊娠しませんでした。

そこでファミリー・ドクターに聞いてみたところ、「クロミド(Clomid)という排卵促進剤を処方するので、それを服用しながら通常通り性交し、様子を見るように」と言われました。それを半年続けてみましたが、それも成功しませんでした。

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パシフィック・ノースウェスト・ファーティリティ

これまで健康面ではなんら大きな問題もなかったので、少し不安になりました。「不妊治療(fertility treatment)の専門家に診断してもらった方がいいのでは」と夫婦で話し合い、シアトル・マガジン誌でいつも名前が出ていて名医と言われる、シアトル市の Swedish Hospital 内の Pacific Northwest Fertility の医師とのカウンセリングを予約。ファースト・ヒルにあるオフィスは清潔で、待合室には何組かの男女がいました。

白衣を着たその医師と時間にして30分ぐらいの面談を行い(実習生が同席)、どういうオプションがあり、どういうステップで治療が進むのかといったことを教えていただき、なんとなく希望がわいてきたのを覚えています。

Pacific Northwest Fertility
www.pnwfertility.com

基礎検査

まず必要だったのは、夫婦それぞれの体の機能を検査することでした。改めて予約を取り、夫の場合は精子(sperm:数・運動率・奇形率)とペニス(penis)、私の場合は膣(vagina)・卵管(fallopian tubes)・子宮(uterus)の検査を受けました。

まず予約を取って、それぞれが検査を受けます。夫の場合は短時間で終わりましたが、私の場合は子宮卵管造影検査(hysterosalpingography: HSG: 膣から子宮へ風船状のカテーテルを入れて造影剤を注入し、子宮卵管を X 線撮影する)と通水検査(hysterosonogram: HSN: 生理食塩水を子宮内へ注入し圧力の変化で通過性を検査する)を受けたので、時間がかかりました。通水検査は少し痛みがあるものの、ほんの1分程なので、後は痛み止めで抑えるだけ。これらの検査結果で「すべて正常」という結果が出ました。

「すべて正常でいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、これはつまり、「妊娠できない原因が不明」ということでした。せっかく検査を受けたのにとガッカリ。ちなみに、不妊の何パーセントかは私たちのように「原因不明」だそうです。

筆者プロフィール:30代に入ってから不妊治療を開始。タイミング法や人工授精での失敗を経て、体外受精に挑戦し、その結果、子供を授かることができました。不妊治療を受けようとしている方、不妊治療中の方の参考になればと思います。

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