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第52回シアトル国際映画祭(SIFF 2026)5月7日〜17日開催、71カ国203本を上映

Banner for Seattle International Film Festival (May 7–17, 2026) with neon-lit text and white flowers on a dark background.
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今年で第52回を迎えるシアトル国際映画祭(SIFF:シフ)の上映作品が発表されました。開催期間は5月7日(木)〜17日(土)の11日間で、71カ国・地域から203本の映画が集まり、ワールドプレミア18本、北米プレミア12本、米国プレミア10本を含む充実したラインナップとなっています。SIFF アーティスティック・ディレクターのベス・バレットさんが言うように、「分断が深まる世界において、映画は溝を埋め、人類の普遍性を理解する助けとなる媒体」。シアトル在住の方はもちろん、5月に訪れる旅行者にもぜひチェックしておきたいイベントです。

目次

数字で見る第52回シアトル国際映画祭

今年の映画祭は規模・多様性ともに高い水準です。

  • 上映作品数:203本(長編ナラティブ66本、ドキュメンタリー34本、短編98本、アーカイブ3本、シークレット上映2本)
  • 参加国・地域:71カ国
  • ワールドプレミア:18本 / 北米プレミア:12本 / 米国プレミア:10本
  • 短編映画プログラム:11
  • 女性またはノンバイナリーの映画制作者:49%
  • BIPOC(黒人・先住民・有色人種)監督:49%
  • LGBTQIA+コミュニティの映画制作者:19%
  • 第1作・第2作の映画制作者による長編:62%
  • 米国配給未定の作品:67%

上映作品の67%が米国内での配給がまだ決まっておらず、映画祭の会場でしか観られない作品が大半を占めます。SIFFフェスティバル・プログラミング・マネージャーのメーガン・レナードも「これほど複雑な芸術的環境の中で作品を製作したすべての映画制作者の勇気と不屈の精神に敬意を表したい」と話しています。

オープニングナイト

第52回の幕を開けるのは、ブーツ・ライリー監督の『I Love Boosters』。冷酷なファッション業界の大物を狙うプロの万引きチームを描く作品で、監督にとって長編第2作にあたります。2018年のSIFFでセンターピース作品として上映されたデビュー作『Sorry to Bother You』以来の新作で、当日はライリー監督も会場に駆けつける予定です。

出演:ケケ・パーマー、ナオミ・アッキー、テイラー・ペイジ、ポッピー・リウ、エイザ・ゴンサレス、ラキース・スタンフィールド、ウィル・プールター、ドン・チードル、デミ・ムーア / アメリカ 2026年 / 115分

オープニングナイト 上映情報

  • 日時:2026年5月7日(木)
  • 会場:パラマウント・シアター(911 Pine St, Seattle)
  • 一般入場:午後6時 / 上映開始:午後7時
  • アフターパーティー:上映後に Cannonball Arts にて開催(没入型ギャラリー展示、フォトアクティベーション、フード、ドリンク、DJ Eliogold ライブほか)
  • チケット(映画+パーティー):SIFF会員 $55 / 一般 $75(チケット購入はこちら
  • チケット(映画のみ):SIFF会員 $40 / 一般 $35(チケット購入はこちら

クロージングナイト

Olivia Wilde, Seth Rogen, Penélope Cruz and Edward Norton appear in The Invite by Olivia Wilde, an official selection of the 2026 Sundance Film Festival. Courtesy of Sundance Institute

映画祭の掉尾を飾るのは、オリヴィア・ワイルド監督・A24配給の『The Invite』。サンフランシスコを舞台に、価値観の異なる2組のカップルが予期せぬ一夜を共にするさまをユーモアたっぷりに描いた作品です。サンダンス映画祭でのワールドプレミア直後にA24が権利を取得し、話題を集めています。ワイルド監督が当日ステージに上がり、終映後はキャストも交えたQ&Aが行われる予定です。

出演:セス・ローゲン、ペネロペ・クルス、エドワード・ノートン / 脚本:ラシダ・ジョーンズ、ウィル・マコーマック / アメリカ 2026年 / 107分

クロージングナイト 上映情報

  • 日時:2026年5月17日(土)午後7時
  • 会場:SIFF Cinema Downtown(2100 4th Ave, Seattle)
  • チケット:SIFF会員 $35 / 一般 $40(チケット購入はこちら
  • 上映後:監督・出演俳優を交えたQ&A

映画祭ハイライト

今年の映画祭で特に注目したい上映・イベントをピックアップしました。

  • 『Powwow People』(ドキュメンタリー)— シアトルを舞台に撮影された作品。監督のスカイ・ホピンカがシアトル映画批評家協会から2025年ジョン・ハートル太平洋岸北西部スポットライト賞を受賞している。
  • 『Obsession』(カリー・バーカー監督)— 深夜枠で上映されるダークコメディ・ホラー。
  • 『Power Ballad』(ジョン・カーニー監督)— 音楽と友情をテーマにした心温まる一作。
  • 『エルム街の悪夢』新リミックス上映— DJ NicFit、SIFF、Cross-Faded Cinemaがタッグを組み、ウェス・クレイヴンの名作ホラーに新たなサウンドトラックをあてた特別上映。
  • 『The Furious』(谷垣健治監督)— 日本出身の谷垣健治が監督を務め、シェー・ミャオ(謝苗)やジョー・タスリムら実力派が顔を揃えた香港発アクション。2025年のトロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門でも注目を集めた話題作。
  • シークレット・フェスト— 入場前にNDA(守秘義務契約)へのサインが求められる、ファン待望の秘密上映(2本)。

日本映画

『炎上』(英題:Burn)

『炎上』(日本 2026)
監督:長久允

2026年4月10日に日本公開。監督・脚本は長久允、主演は森七菜。感情表現が苦手な少女・樹里恵(森七菜)はカルト宗教の信者の両親に厳しく育てられるが、家出し、若者がたむろする新宿・歌舞伎町にたどり着く。唯一の居場所を見つけたと思った樹里恵だったが…。

長久監督は2017年の短編映画でサンダンス映画祭ショートフィルム部門グランプリを日本映画として初受賞。長編デビュー作『WE ARE LITTLE ZOMBIES』(2019年)もサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞するなど、国際的に高く評価されている。

出演:森七菜、アオイヤマダ、一ノ瀬ワタル、曽田陵介ほか
公式サイト:enjou-movie.jp

SIFF での上映日時・チケット購入はこちら
5月12日(火)午後8時30分 SIFF Film Center
5月14日(木)午後12時15分 SIFF Cinema Uptown

『ルノワール』(英題:Renoir)

Group of friends dancing and smiling outdoors on a sunny day by the beach or park gathered together for a celebration.

2025年6月20日に日本公開。脚本・監督は早川千絵。日本がバブル経済絶頂期にあった1980年代のある夏。東京の郊外に暮らす11歳のフキは、両親と三人暮らし。自由気ままな夏を過ごしていたが、ガンで闘病中の父親(リリーフランキー)と仕事に追われる母親(石田ひかり)の関係がギクシャクするにつれ、感受性の豊かなフキの日常が変化していく。

早川監督は長編デビュー作『PLAN 75』でカンヌ国際映画祭カメラドール特別賞を受賞し、アカデミー賞日本代表にも選出されている。本作はTAMA映画賞最優秀作品賞、アジア太平洋映画賞最優秀新人女優賞・最優秀脚本賞、第7回大島渚賞など多数の賞を受賞している。

主演のフキ役は撮影当時11歳の鈴木唯がオーディションで抜擢され、カンヌ映画祭では「注目すべき10人の才能」に選ばれた。

出演:鈴木唯、石田ひかり、リリー・フランキー、中島歩、河合優実、坂東龍汰
公式サイト:happinet-phantom.com/renoir/

SIFF での上映日時・チケット購入はこちら
5月8日(金)午後3時 SIFF Cinema Uptown
5月12日(火)午後9時 SIFF Cinema Uptown

会場

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