シアトルやベルビューなどのあるキング郡では、10月25日から席数が13席以上ある飲食店の利用に新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示が義務化されましたが、12月6日からすべての飲食店に拡大されます。
シアトル・キング郡公衆衛生局が作成したポスター
「この施設では、予防接種証明または
陰性証明の提示が義務付けられています」
これは9月16日に発表された対策で、予防可能な新型コロナウイルスの感染と入院を抑制し、利用客や従業員を感染から守り、医療システムの負担を軽減し、ビジネスを休業に追い込むのを防ぐことが目的です。対象となる施設や店舗は、シアトル・キング郡公衆衛生局が作成したポスターをダウンロードして掲示することができます。
これにより、12歳以上の利用者は、500人以上の大規模なスポーツ・娯楽イベント、ジム、レストラン、カフェ、バーなどでの屋内での食事に、ワクチンの接種証明、または新型コロナウイルス検査の陰性証明の提示が必要となります。なお、今回の保健命令では、身分証明書の提示は求められていません。
キング郡は、約230万人の人口を抱えるワシントン州最大の郡。12月3日時点の5歳以上の予防接種率は78.2%と、全米の郡の中でも接種率が高い郡の一つとなっています（1回接種を終えた人の割合は86.2%）。12歳以上では84.9%（1回接種を終えた人の割合は90.8%）。予防接種状況の詳細はキング郡公衆衛生局の公式サイトで確認できます。
ワクチン接種を完了した人が使用できる接種証明は？
上記の図は、ワシントン州保健局が作成した『COVID-19 Vaccination Verification』の日本語版です。
この解説は、英語だけでなく、38言語で作成されています。
ワシントン州では、大規模なイベントを含む、さまざまな場所でワクチン接種証明の提示が義務付けられています。
最も身近な例は、シアトルやベルビューのあるキング郡にあるレストラン、バー、カフェ、ジム、劇場や映画館などの屋内娯楽施設、大規模なイベントなど。でも、どの場所で必要なのかいちいち覚えるより、ワクチン接種証明を常に携帯しているとスムーズです。
ワクチン接種を受けていない人が使用できる陰性証明は？
到着の3日前以内に受けた、以下のいずれかの検査結果のデジタル版または印刷版を提示することができます。
・FDA 承認の分子検査（PCR 検査）が陰性であること。
・FDA が承認した抗原検査（rapid test とも呼ばれる）が陰性であること。
検査結果の文書は、研究所、医療機関、薬局などの検査機関によるものでなければなりません。自分で行った迅速検査（自宅でできる検査。home test とも呼ばれる）は受け付けられません。
ワクチン接種が受けられるところや検査所について
ワシントン州で新型コロナウイルスのワクチン接種が受けられるところや検査所については、ワシントン州保健局の公式サイトで確認できます。
キング郡が提供している COVID-19 に関する情報の日本語版はCOVID-19 に関する公衆衛生上の推奨事項」で確認できます。
