ピュージェット湾地域の8つの郡の公衆衛生局の保健担当官が、予防接種の状況が不明な屋内の公共スペースでのマスク着用を推奨する共同声明を出しました。
「キング郡、ピアス郡、スノホミッシュ郡、キットサップ郡、クララム郡、ジェファーソン郡、サンファン郡、グレーズ・ハーバー郡の保健担当官は、みなさんとみなさんのご家族、そして私たちの地域社会を守るために、公衆衛生に関する最善のアドバイスをお伝えするために協力しあっています。周りの人の予防接種の状況がわからない屋内の公共スペースでは、フェイスカバーを着用することを推奨します。これにより、顧客や従業員を含む一般市民に対する新型コロナウイルス感染症のリスクを軽減し、州内の多くの地域で増加している感染や入院を食い止め、感染力の高いデルタ型変異株の拡散を減少させるのに役立ちます」。
「ワクチンは新型コロナウイルス感染症に対する最大の防御策であり、12歳以上であれば安全かつ効果的で、すぐに接種することができます。まだ接種していない方はすぐに接種してください」。
ワシントン州では6月30日にほとんどの規制が解除され、経済活動が全面再開されましたが、より感染力の強いデルタ型変異株の拡散と規制解除が重なって、7月上旬から7日間移動平均で感染者数が増加傾向に転じています。
ワシントン州ではワクチンを接種していない人に屋内の公共スペースでマスクを着用することを義務付けていますが、食料品店、レストラン、小売店、劇場、娯楽施設など、全員が予防接種を受けているかどうかわからない環境が想定されます。このため、全員が屋内の公共スペースでマスクを着用することが改めて義務化されれば、今後の感染拡大を抑制する効果があると考えられます。
今回のニュースリリースでは、感染リスクの高い人や、ワクチンの効果が得られない免疫系の疾患がある人、12歳未満でワクチンが接種できない子どもを守ることもできるほか、「大人が子どものマスク着用のロールモデルになることもあり、同時に他の呼吸器系の病気やアレルゲンから身を守るためにも有効です」と、さまざまな人や病気のために対策を行う必要性が改めて指摘されています。
シアトル・キング郡公衆衛生局のジェフ・ドゥーチン博士は先週、屋内の公共の場でのマスク着用を推奨するガイダンスを出しましたが、26日には屋内の公共スペースでのマスク着用を強く推奨する新しいガイダンスを反映させたキング郡の最新の保健官指令を発表しました。キング郡も他の地域と同様に感染率が上昇していることがわかっています。
その他にリスクを低減する方法として推奨されているのは、公共スペースの通気性と換気をよくすることです。「新型コロナウイルスは密閉された空間で感染者が呼吸することで蓄積されます。また、歌を歌ったり、大声で叫んだり、運動したりする場所では、人との距離が近く、暴露時間が長いほどリスクが高まります。窓やドアは可能な限り開けて、通気性を良くしてください。建物や企業の所有者は、外気の流れを良くするためにHVACシステムを確認し、可能であればフィルターをアップグレードし、ポータブルHEPAフィルタを導入する必要性を検討してください」。
