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COVID-19 変異ウイルス「FLiRT」 米国内で新規感染者が増加

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COVID-19を引き起こすウイルス SARS-CoV-2が日常生活に現れてから4年以上が経ちました。

今ではさまざまな規制がほぼなくなり、平常通りに戻っているように感じますが、米国では新たな亜種(variant)による感染者数が増えていると報告されています。

「またか…」とうんざりしている方も少なくないと思いますが、この記事では優勢なウイルス、感染状況、症状の特徴など、気になるところについてまとめました。

もくじ

今、優勢なウイルスは「FLiRT」の変異型「KP.2」

CDC(疾病予防管理センター)によると、2024年4月28日〜5月11日までの2週間で、変異株のオミクロン株の亜系統「FLiRT」(フラート)が拡散しています。亜系統とは、ウイルスの遺伝子配列が異なるという意味です。

また、その一種の変異型「KP.2」は米国内の感染者の推定28.2%を占め、4月中旬の約6%、3月中旬のわずか1%から上昇しました。「KP.2」の次に多いのはJN.1で15.7%、「JN.1」の亜型であるJN.1.7とJN.1.16がそれに続いています。

現在の感染状況・ワクチン接種状況

CDCは廃水中のCOVIDレベルを追跡するダッシュボードを公開しています。COVIDの廃水中のウイルス活動レベルは、1月から2月にかけては「高」(high)でしたが、4月下旬の時点で「最小」(minimal)となっています。

CDC によると、感染者数と入院者数は減少していますが、FLiRTにはSARS-CoV-2のコロニー形成を助け、人々を病気にする役割を果たすスパイクタンパク質(突起状のタンパク質)の変化のような、いくつかの気になる特徴があると、イェール大学公衆衛生学部の学部長であるミーガン・L・ラニー博士はWebMDに述べています。

2023年9月14日以降に2023-24年版COVID-19ワクチンの接種を受けたと報告した成人は、2024年4月27日時点で22.5%のみ。生後6ヶ月から17歳では14.1%です。生後6ヶ月以上であれば、最新のワクチンの接種を受けることが推奨されています。詳細はワシントン州保健局の公式サイトでご覧ください。子どもの場合はかかりつけ医に確認しましょう。ワクチンの接種を受けられる場所については、ワシントン州の公式サイトでも見つけられます。

発熱・咳などの症状と対策

ワシントン州保健局は、COVID-19に関する日本語のページも公開しています。

今のところ、このウイルスに感染した場合の症状として、これまでにも確認されてきたものが挙げられています。これらの症状すべてが出るわけではなく、個人差があるので、自分の体調に気をつける必要があります。

  • 発熱(fever)
  • 悪寒(chill)
  • 咳(cough)
  • 鼻づまり(congestion / stuffy nose)
  • 鼻水(runny nose)
  • のどの痛み(sore throat)
  • 味覚・嗅覚障害(loss of taste or smell)
  • 頭痛(headache)
  • 筋肉痛(muscle aches)
  • 息切れ(difficulty breathing)
  • 疲労(fatigue)
  • 思考力・集中力の低下(brain fog)
  • 胃腸の症状(胃のむかつき、軽い下痢、嘔吐)

軽症でも心配であれば、かかりつけ医に相談しましょう。

COVID-19検査を受けるタイミング

ワシントン州保健局は、体調不良を感じた時に COVID-19の検査を受けるよう勧めています。また、感染しても症状がない場合もあるので、感染した人に遭遇したりした場合や混雑したところに出かけた場合など、「もしかしたら?」と思った時は検査を受けるのも良い案です。

検査を受けるメリット

  • ウイルスの蔓延を防ぐために隔離などの予防措置ができるので、周囲の人にうつす可能性が低くなります。
  • 重症化を防ぐために治療を受けたりすることができます。
  • 症状のない感染者でも、ウイルスを広げる可能性はあります。検査はまた、公衆衛生当局がアウトブレイクを特定し対応することや、ウイルスの新しい亜種を追跡することにも役立ちます。

検査を受けるタイミング

  • 体調が悪いと感じたら検査を受けます。COVID-19の症状はさまざまです。体調がすぐれない場合は、できるだけ早く検査を受けることが勧められています。COVID-19の症状がある場合の対処法については、COVID-19症状判定ツリー(PDF)をご覧ください。
  • COVID-19陽性と判定された人と接触した時点で検査を受けます。症状が出ていない場合、検査を受ける時期については、『COVID-19陽性者に暴露された可能性がある場合にすべきこと』(PDF)のガイダンスに従ってください。
  • 特に重症化する危険性のある人や、COVID-19ワクチンを接種していない可能性のある人が集まる場合は、検査を受けるようにしてください。

検査を受けられる人

年齢に関係なく、誰でもCOVID-19の検査を受けることができます。ワシントン州保健局は、2022年12月5日付でCOVID-19検査のガイダンスを更新し、2歳未満の小児に家庭での迅速抗原検査を安全に使用できるようにしました。

2歳未満の小児は、保護者が検査しましょう。小児の検査に関する具体的な指示については、検査に付属する使用説明書を参照してください。例えば、iHealthの説明書には次のように記載されています:子どもの場合、鼻孔への挿入の最大深さは3/4インチ未満になることがあります。綿棒を使用している間、子供の頭をもう一人の人が持つ必要がある場合があります。

どこで検査を受けるか

  • 市販の検査キットは、オンラインや薬局で購入できます。家庭での検査に便利です。
  • かかりつけの医療機関や薬局で検査が受けられる場合があります。
  • 最寄りの保健所や保健区に問い合わせることもできます。
  • 検査場所に関する詳しい情報は、ワシントン州保健局のインフォメーション・ライン(1-800-525-0127)に問い合わせること。言語アシスタンスも利用できます。
  • 無料の検査キットがもらえるキオスクもあります。

検査の種類

現在利用可能な検査には、次の種類があります。

  • rapid antigen tests:迅速抗原検査(ポイント・オブ・ケアまたは家庭での検査)
  • molecular tests:分子検査(ラボベースの自己検査キットとポイント・オブ・ケア検査を含む)
連邦政府が配布していた家庭用検査キット。現在は Amazon.com でも購入できます。

検査の費用

  • COVID-19検査キオスクなど、州が支援する検査プログラムを通じて提供される検査は無料です。
  • メディケイド保険は2024年9月まで自宅でのCOVID検査をカバーします。その他の保険会社は、連邦法によりCOVID-19検査をカバーする必要はなくなりましたが、カバーする範囲はそれぞれの医療保険プランで異なります。それぞれの医療保険プランに確認してください。
  • 家庭用検査は、地域の薬局やオンラインの小売店でも購入できます。保険も処方箋も必要ありません。

家庭用検査のやり方

  • 最も正確な結果を得るためには、迅速検査キットの説明書に正確に従うことが重要です。いくつかのブランドでは、ビデオによる説明も行っています。
  • 迅速検査では偽陰性も起こることがあります。検査キットには2つの検査が含まれているものもあります(いつ検査するかは箱の指示に従ってください)。陰性と判定された場合の再検査のガイダンスについては、SARS-CoV-2自己検査ガイダンス(PDF)を参照してください。
  • 検査の仕組みについては、検査に関するよくある質問のページをご覧ください。

使用期限切れと思われる検査キットについて

期限切れのCOVID-19検査薬を捨てる前に、保存期間が延長されていないかどうかを必ず確認してください

COVID-19検査は、FDAが追跡している性能データが追加されるにつれて、有効期限が延長され続けることもあります。

COVID-19感染による隔離について

ワシントン州保健局は、COVID-19、インフルエンザ、RSV、その他の呼吸器系ウイルスに感染した後、通常の生活に戻るまでの5日間は、特に注意することを勧めています。

これには、マスクの着用、空気の流れや換気を良くするための対策、手洗いを頻繁にすること、定期的な掃除、身体的距離を置くこと、可能であれば室内で他の人と一緒にいることになる前に検査をすることなどが含まれます。

なお、症状が軽症で改善傾向があれば、5日間の隔離は必要ないとされています。詳細は以下の記事でご覧ください。

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