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体験レポート: シアトルからカナダ経由で日本入国 2022年8月

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体験レポート: シアトルからカナダ経由で日本入国 2022年8月

(左)シアトルからカナダへ向かう飛行機
(右)シアトル・タコマ国際空港のラウンジ

新型コロナウイルスのパンデミック宣言が出されてから2年以上が過ぎた2022年夏は、飛行機で移動する人が急激に増え、かねてから問題になっているパイロット不足に拍車がかかり、運航スタッフの人手不足も重なって、世界各地でフライトの遅延や欠航、荷物の紛失が起きていることが報じられています。そんな中、シアトルに短期滞在し、カナダ経由で日本に帰国した K さんに、シアトルでの新型コロナウイルス検査、カナダでの乗り継ぎ、成田空港での入国体験について伺いました。

経由便の出発が遅れ、日本行きの便への乗り継ぎに間に合うかハラハラ

8月24日 10:50am シアトル→バンクーバー
同日13:15pm バンクーバー→成田
という乗り継ぎでの日本への帰国体験です。

長年、日本~シアトル間は直行便での移動でしたが、今回は直行便が高額だったため、バンクーバー経由のチケットを購入しました。
カナダは乗り継ぎだけの場合でもeTAという電子渡航認証を取得する必要がありますので、ご注意ください。

体験レポート: シアトルからカナダ経由で日本入国 2022年8月

バンクーバー国際空港

7月の渡航では、バンクーバーで3時間の予定だったレイオーバーが、シアトルへのフライトの遅延で6時間になりました。今も世界中でフライトの欠航や遅延、荷物の紛失などのニュースが相次いでいるので、今回のバンクーバーでの1時間半の乗り継ぎが間に合うか、不安で仕方がありませんでした。

「フライト当日は搭乗前3~4時間前にチェックインするように」と航空会社から連絡がありました。シアトル・タコマ国際空港の混雑ぶりも知っていたので、搭乗3時間半前の午前7時15分に航空会社のチェックインカウンターに到着。でも、そこにいたのは乗客のみで、肝心のチェックイン業務をするスタッフは不在。チェックインしようとやってくる乗客は増える一方で、周囲の空港スタッフに聞いても真相はわからないまま、待つこと2時間。結局、スタッフが来てチェックイン業務を開始したのは、出発まで2時間を切った午前9時10分でした。

その後は、友人に教えてもらったシアトル・タコマ国際空港の 『Spot Saver』 という、セキュリティチェックに行く時間を予約するシステムのおかげで、5分でセキュリティを通過することができました。情報は貴重です。

でも、シアトルからカナダのバンクーバーまでのフライトはオンタイムのはずが、出発がどんどん遅れていきました。

上の棚にも座席の下にも到底入らない、とんでもない大きさの荷物を持った乗客まで乗せてしまい、乗務員が対応しなくてはならなくなったりして…。

結局、バンクーバーに着いたのは、すでに成田行きのフライトの搭乗が始まってから。幸い、搭乗ゲートにたどり着いた時はまだ搭乗中だったので間に合いましたが、そこからまだ乗っていない乗客を待ち、荷物を乗せ、電気系統の問題を調査し、滑走路が混雑して…と、あらゆる理由が飛び交うこと1時間半。それでもちゃんと離陸し、目的地の成田空港に到着することができました。

成田空港での入国手続き

成田空港到着後は、日本以外の国が最終目的地の乗客を先に降ろし、次に日本が最終目的地の乗客が降りることに。

日本政府の水際対策のおかげで、ビジネスパーソンも、日本人を家族に持つ外国人も日本に入国しづらい状況が続いているため、日本を素通りする乗客が多い」とは聞いていたものの、実際、日本以外の国へ行くフライトに乗り継ぐ乗客が降りた後の機内はガラガラでした。

飛行機を降りてからは、相変わらず長い距離を延々と歩かされ、もちろん相変わらず書類も配られ、たくさんのスタッフが働いていました。

迷路のように続く通路の両脇には工事現場のようにポールがぎっしり並べてあり、迷いようがありません。でも、その横にスタッフがズラッと並び、元気な声で「こちらです!」と叫び、進行方向を手で示してくれるのです。「懐かしいわ、変わらない日本よね~」と、一緒にこの迷路を通ったカナダ人の女性が笑ってくれました。

それでも、行き先も教えてもらえないまま空港からバスに乗せられ、政府指定のホテルなどに隔離された時期や、子ども連れでも容赦なく入国手続きに8時間もかかっていた時期と比べると、改善されています。また、来月(編集部注※2022年9月7日以降)には、有効なワクチン接種証明書を持っている場合は、滞在地を出国する72時間前以内のPCR検査による陰性証明の提出が不要になるので、現時点で多数の国々が取っている対策に近づいてきていると言えます。

シアトルでの PCR 検査について

最後になりますが、2022年8月24日時点ではまだ日本入国に必須とされている PCR 検査による陰性証明の取得で利用した医療機関をご紹介します。

今回利用したのは、ワシントン大学のメディカルセンターです。

私はアメリカの医療保険に入っていないため、通常の医療機関での PCR 検査は200ドル以上かかってしまいます。なので、無料で検査を受けられ、日本政府が必須項目と指定している項目を記載してくれる所はないものかと探していたところ、友人がワシントン大学を紹介してくれました。

オンラインで簡単に予約を取ることができ、外国人旅行者であっても利用できますし、検査を受ける場所は15ヶ所から選べます。

私はベルビュー・カレッジにあるドライブスルーの検査所の予約を取りましたが、フォローアップがしっかりしていました。キャンパスに到着してからの案内、受付スタッフの対応、結果が送られてくるまでの流れがすべてとても良く出来ていて、ありがたかったです。

検査結果は検査から6時間後にメールで送られてきました。

空港のチェックインカウンターで検査結果の印刷を見せるように言われたので、念のために印刷して持って行っておいて良かったです。

いろいろありましたが、乗りたかった便に無事搭乗でき、成田空港で荷物を受け取ることができただけで良しとしないといけない時代になったのかと、やれやれです。

どうか皆さんもスムーズな旅ができますように。

掲載:2022年8月

この体験レポートを通して提供している情報は、一般的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。また、渡航条件は頻繁に変更されます。提供している体験談は、掲載時の個人的な体験です。読者個人の具体的な状況に関しては、利用する航空会社、政府機関の情報を確認し、各自の状況にあう対応をする必要があります。各個人の状況にあった入国前の準備や入国時・入国後の対策については回答できかねますので、あらかじめご理解ください。新型コロナウイルス関連の情報は、必ず連邦、州、郡、地方の公衆衛生機関、医療保健機関の公式サイトや公式ソーシャルメディアで最新の情報を入手するようにしてください。

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