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アメリカで楽しむ!『ハロウィン(Halloween)』2025年版|由来・習慣・楽しみ方と安全対策

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ハロウィンとは

Photo by Nils Huenerfuerst on Unsplash

ハロウィン(Halloween)は、毎年10月31日(金)に全米で開催される秋の代表的な季節イベントです。オレンジ色のパンプキンをくり抜いたランタン『Jack-O-Lantern』(ジャックオーランタン)が街中に並び、レストランやカフェ、住宅の玄関先も華やかなデコレーションで彩られます。

当日の挨拶は “Happy Halloween!” で、家庭や職場、学校などでもこの一言を挨拶にしたりします。また、仮装した子どもたちが「Trick or Treat」(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!)と声をかけながら近所やイベントでキャンディをもらったり、大人が仮装パーティーに参加したりと、世代を超えて楽しまれています。

ハロウィンを単なる仮装イベントと捉える人も少なくありませんが、子どもがいる家庭や子どもの多い地域では近所の絆を深める季節行事としても広く受け入れられています。

ハロウィンの歴史

ハロウィンの起源は、紀元前のケルト文化にさかのぼります。現在のアイルランドに住んでいたケルト族は、10月31日を1年の終わりとし、11月1日(元日)に「生から死への移り変わり」を意味するソーエン(Samhain)という祭りを行っていました。

この時期、収穫を終えて冬に備えると同時に、死霊から身を守るために仮装していたとされています。43年以降、ローマ帝国がこの地域を支配すると、ローマの収穫祭とソーエンが融合。新しい祝祭が誕生しました。

アメリカにハロウィンが広まったのは1800年代後半で、ヨーロッパからの移民文化とネイティブ・アメリカンの信仰が交じり合い、地域の収穫祭として根付きました。

さらに、ジャガイモ飢饉(Irish Potato Famine)によりアイルランドから多くの移民が渡米したことで、現在のようなハロウィン文化が定着していきました(出典:History.com)。

なお、オレンジは収穫黒は死を象徴する色とされています。

ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)

Photo by Andy Holmes on Unsplash

初心者でも、パンプキン・カービング(Pumpkin Carving)用のキットを使えば、自宅で簡単にランタンを作れます。

パンプキンをくり抜いて作るランタン『ジャック・オー・ランタン』は、アイルランドやスコットランドからの移民によってアメリカに伝わりました。

その名前は、悪魔をだました「ケチな男ジャック(Stingy Jack)」の伝説に由来しています。ジャックは天国にも地獄にも行けず、火のついた炭をカブに入れてさまよい続けたとされ、この姿が “Jack-o’-Lantern” の起源といわれています。

アメリカではパンプキンが手に入りやすかったため、カブではなくパンプキンが主流になりました。秋になるとスーパーマーケットやファーマーズ・マーケットでさまざまなサイズのパンプキンが販売され、各地の農場では「パンプキンパッチ」で収穫体験が楽しめます。

ハロウィンの食べ物

スーパーマーケットで販売されているハロウィン向けキャンディ

ハロウィンの時期には、Trick or Treat 用のキャンディが大袋で販売され、パンプキン型のクッキーやスイーツも店頭に並びます。

また、子どもたちが集めたキャンディを歯科医院に寄付し、代わりに歯のクリーニングを受けられる取り組みなど、地域独自の活動も行われています。

さらに、パンプキンパイやパンプキンスープ、スパイス入りのラテなど、秋の味覚を楽しむメニューも人気です。

ハロウィンのコスチューム

Photo by behrouz sasani on Unsplash

「今年は何になろう?」 そんなふうにワクワクしながらハロウィンを迎える人もいるでしょう。

ハロウィンでは年齢を問わず仮装を楽しみます。子どものプリスクールや学校でもコスチュームが許可され、大学や職場でも仮装してきてもイベントが開催されます。

衣装は自作でも市販でもよく、妖精の耳や悪魔の角などのアクセサリーをつけるだけでも十分。街中にはクリエイティブな仮装をした人々があふれます。

また、近年は環境意識の高まりから、再利用できるコスチュームやリサイクル素材を活用した仮装も注目されています。

「顔が見えないマスクは禁止」という条件が出される場合もあります。学校や職場の決まりを確認しておきましょう。

トリック・オア・トリート(Trick or Treat)

ハロウィン

“Trick or Treat”は、ハロウィンを象徴する習慣です。仮装した子どもたちが近所の家を訪ね、「Trick or Treat!」と声をかけると、お菓子をもらえます。

玄関先にジャック・オー・ランタンが飾られていたり、玄関の照明がついている家は、訪問を歓迎しているサインです。

地域によっては、商店街や公園などで公式のTrick or Treatイベントが開催され、夜遅くに外を歩かなくても楽しめる仕組みも整っています。

安全に楽しむための注意点

  • 幼い子どもには必ず大人が付き添う
  • 発光スティックや懐中電灯を持たせる
  • 真っ黒なコスチュームは危険なので、体にリフレクターなどをつける
  • 耐火性のあるコスチュームを着用する
  • 名前・住所・電話番号を記載したタグを身につけさせる
  • 帰宅時刻を事前に決める
  • もらったお菓子はすべて大人がチェックする
  • 玄関の照明が付いている住宅のみを訪問する
  • 車道には近づかず歩道を歩く
  • 見知らぬ人の家には入らない
  • 人が乗っているかいないかにかかわらず、自動車に近づかない
  • 特別なトリートをあげると言って話しかけてくる人に注意し、無理に連れて行こうとされたり体をつかまれたりしたら大声で助けを求めること
  • ペットや動物はコスチュームや異常な音に興奮する危険があるので近づかない

自治体や商業施設の公式イベント情報も事前に確認しておきましょう。

まとめ・関連イベント情報

ハロウィンは、古代ケルトの収穫祭が長い年月を経て形を変え、今ではアメリカ全土で親しまれる季節イベントとなりました。パンプキンランタンや仮装、Trick or Treatといった習慣は、秋を楽しみながら地域とのつながりを感じられる大切な文化です。

2025年も、安全対策をしっかり行いながら、家族や友人とハロウィンを楽しみましょう。地域のパンプキンパッチやハーベスト・フェスティバル、自治体主催のハロウィンパレードなども事前チェックがおすすめです

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