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第25回 今はとにかく楽しく

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30代後半で「働くお母さん」の仲間入り。何もかも「初めて」の息子と一緒にいろいろな発見をさせてもらっています。20年以上住んでいるシアトルも、親子になるとまだまだおもしろいことがたくさん隠れているものですね。シアトルのお気に入りを息子に紹介しながら、「ここに自分の子供と来ることになるとは!」と、しみじみする日々です。

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涼しくなったり暑くなったり。例年より暑いとは言え、シアトルの夏はやっぱり衣替えの必要のない夏ですね。

でも、どんな日も子供たちはプールで大はしゃぎ。7月中旬にようやく息子のレベルにあったクラスに空きができたので、足のつくプールを卒業し、足のつかないプールで水泳を楽しんでいます。

昨年の夏に水泳を始め、秋冬には屋内プールに通い、深くて底が見えないので嫌がることもありました。でも、夏の屋外プールは太陽の光のおかげで底まで見えるので、足がつかなくても安心な様子。「今はとにかく楽しく」を目標にしているので、こんなに楽しんでくれて、内心ホッとしています。

今回のセッションの先生は特にとても穏やか。最初のクラスの始まりはこうでした。

“I need two very important information from you. Your name and what flavor of ice cream you like!”
(君たちに、とても大切な二つの情報を教えてもらいたい。ひとつは君の名前、もうひとつは好きなアイスクリームの味!)

自分が一番に言いたいと、”Me!” “Me!” と競い合って手を挙げる子供たち。そんなふうに、毎回、「君の大好きなお祝いは?」「君が夏にすることで一番好きなことは?」と、好きなことシリーズで問いかけてくれます。パッと子供たちを集中させる、一つの方法なんですね。

キャンセル待ちになるような状態からして、アメリカ人は水泳にとても熱心なようですが、泳げない大人は珍しくありません。

2014年5月に TIME 誌が発表したところによると、米国赤十字による調査で、「アメリカ人の約半数が泳げない」ことが判明。また、この調査では、自分の水泳スキルが実際のレベルより高いと思い込んでいることも明らかになりました。

泳げない人が多い原因は、基本的に学校にプールがないので水泳の授業がなく、水泳は親がお金を払ってスイミングスクールなどで習わせるものなので、ライフスキルとして教えてもらわないケースが多いからだそう。

こうした状況を受けて、昨年、米国赤十字は3-5年かけて50都市で人が溺れる事故を50%削減しようと、19州で5万人に基本的な水泳スキルを教えるプロジェクト 『Red Cross Centennial Campaign』を始動しました。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、アメリカでは1日あたり約10人が溺死しているそう。緯度の高いここ北西部では水温が常に低いので、泳げる人でも水に落ちた時のショックで死亡したりすることもあります。川や湖ではライフジャケットをつけることはもちろんですが、ライフスキルとしても水泳を習得させたいです。

ライフスキルと言えば、YouTube で公開されたこのビデオ、話題になりましたね。ISR の Self-Rescue Skills を習得しているというこのトドラーの落ち着きぶり、すごいですね!

ノースウェストの夏も後約1ヶ月。今のところ、夏が終わっても水泳を続けたいと言う息子、「今度の屋内プールは、前と違うプールがいい」とのこと。やっぱりね。実は私も違うプールがいいなあと思っていたので、意気投合しました。では、秋冬に向けたプール探しを始めるとしますか。

掲載:2015年8月

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