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第18回 4度目の夏

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30代後半で「働くお母さん」の仲間入り。何もかも「初めて」の息子と一緒にいろいろな発見をさせてもらっています。20年以上住んでいるシアトルも、親子になるとまだまだおもしろいことがたくさん隠れているものですね。シアトルのお気に入りを息子に紹介しながら、「ここに自分の子供と来ることになるとは!」と、しみじみする日々です。

水泳教室

カークランドにあるピーター・カーク・プール

ここノースウェストでは、夏至の前後は午後10時ぐらいまで、8月下旬の今でも午後8時ぐらいまで外遊びというのが、元気いっぱいの幼い子供がいる家庭のパターンでしょうか。水遊び、ハイキング、ピクニック、バーベキュー、サイクリング、屋外イベント、キャンプなど、やることは尽きませんね。

冬生まれの息子にとって、今年の夏は4度目の夏。平日は朝からプリスクールのサマースクールに行き、クラスの後はすぐにカークランド図書館の横にある屋外プールでの水泳教室に直行というのが、基本的なパターンとなりました。水泳にした理由は、何に興味を持つかわからない段階なので、とにかくいろいろやらせてみよう、夏だから水泳にしようという単純なもの。1歳未満の時に親子スイミングに通いましたが、それから早2年半がたち、お風呂でパチャパチャして「泳いでるの」と言ってはいたものの、水泳が好きかどうかは、始まってみないとわかりません。

6月下旬に始まった教室の一日目、息子はすごく嬉しそうにプールに向かいました。この屋外プールは温水で、幼児用の浅いプールは3歳児でも足がつくので安心。1クラスは週4日2週間、1回30分、先生一人当たりの子供の数はわずか4人です。最初は水に慣れることを目的にしたP1という初心者クラス。先生に言われたとおりにプールに入り、いろいろな遊びを次々にやっていきます。色鮮やかな水着を着た子供たちの人種はさまざまで、アメリカらしくて、楽しそう。と、”Let’s walk to the other end of the pool!” という先生の指示でプールの中で歩き始めた息子がツルリと滑り、頭のてっぺんまでザブンと水の中に入ってしまいました。すぐに水から顔を出しましたが、「わあああああん!」と大泣き。どうやら鼻から水を吸った模様です。水中で鼻から息を吸うと鼻に水が入る(そして、痛い)というメカニズムって、人間は教えられて経験してわかるものなんですね。プールに入ったまま隅っこで泣く息子とお話している間に、初日が終わりました。

翌日、息子を水泳教室に連れて行く途中の夫から電話がかかってきました。聞こえてきたのは、「マミー、あのね・・・水泳に行きたくないの」という、息子の消え入りそうな声。やっぱり昨日の出来事が災いしているのですね。「そっかー」と私。「昨日、痛かったの」と息子。「そうだよね。マミーにちゃんと話してくれてありがとう。じゃあ、今日はどうしようか」「行きたくない」「うーん、そうか、じゃあ、お水に入るだけでいいってことにしてみたらどう?」「お水に入るだけ?」「うん、お水に入って、そしたらマミーも今から見に行くよ」

数秒後、「わかったーっ!」と明るい声が聞こえて、ホッ。それでも急いで教室に駆けつけてみると、楽しそうにプールで遊んでるではないですか。私の姿を見ると笑顔で手を振り、結局、すべてのエクササイズをやり遂げました。

それから今までの約2ヶ月、風邪で2回休んだ以外は月曜から木曜まで週4日の水泳教室に通い続けました。「今日は水泳ある?」「明日は水泳ある?」「今日は水泳あるよね?」と毎日聞き、水泳の前にうとうとしてしまった日は、「早く行かなくちゃ水泳に遅れちゃうよ!」と、あわてた様子で飛び起きたり、水泳のない日は別のプールへ泳ぎに行ったり、お風呂にお湯を張ったら仰向けに浮く練習をしたりと、「どんだけ好きなの?」というのめりこみように、親の方がびっくりです。

とは言っても、「水を得た魚のよう!天才児!」というわけではなく、P1から始まり、P2、P3と、ゆっくり進級していっています。P3になると、顔をつけたまま浮く、仰向けで浮く、足のつかない大きなプールで浮く、浮きのついたバーを持ってバタ足で往復するなど、新たなチャレンジが次々と課されます。先生は “You are awesome!” “Good job!” “I love that you practice on your own!” と、とことん褒めますが、指示を理解して従うことも大切で、何度言われても従わない子はタイムアウトになってしまうこともあるんですね。息子が2歳の時にやっていたアリーナ・スポーツの親子サッカーや柔道では自分がしたいようにしてましたが、親子教室だったからか、息子が幼かったからか、タイムアウトはありませんでした。2週間ごとにもらうレポート・カードでの先生のほめ方はとてもストレート。8月21日のカードには、”Your bubbles and kicks are incredible! You greatly improved every day and you were a pleasure to have in my class. Keep practicing your front and back glides. You can do it!” とありました。

その水泳教室も今週でおしまい。それをようやく理解した息子、「えー、じゃあその後はどこで泳ぐの?」と聞いてきました。

「水泳、もっとやりたい?」
「やりたい、やりたい!」 

そんなわけで、秋も水泳を続けることにしました。その後はどうなるかわかりませんが、今やりたがることを、ぜひともサポートしたいと思います。

掲載:2014年8月

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