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ワシントン州にある火山の基本情報

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ワシントン州の主な火山

アメリカで20番目に大きく(172,364平方キロ)、日本の国土の半分近い面積があるワシントン州には、北から南へマウント・ベーカー、グレーシャー・ピーク、マウント・レーニア、マウント・セント・へレンズ、マウント・アダムスという5つの成層火山(stratovolcano)があります。

マウント・アダムスを除く4つの火山が過去250年の間に噴火していますが、火山活動が活性化する時期を予測することはとても困難です。

Mount Baker マウント・ベーカー
標高 10,778フィート(3285m)
USGS によると、最近の大噴火は約6700年前に側面が崩壊するという現象から始まりました。火砕物重力流がミドルフォーク・リバーとヌックサック・リバーを下り、東面に移動してベーカー・リバーをせき止め、ベーカー・レイクを形成。広範囲に火山灰が落下して終了しました。

Glacier Peak グレーシャー・ピーク
標高 10,541フィート(3213m)
最近の噴火は1100年前。USGS によると、ワシントン州で過去1万5000年の間に非常に大きな爆発的噴火を起こしたのはグレーシャー・ピークとマウント・セント・ヘレンズのみとされています。

Mount Rainier マウント・レーニア
標高 14,410フィート(4392m)
ワシントン州最高峰の火山。USGS によると、最後にマグマが噴出する噴火が起きたのは約1000年前です。

Mount St. Helens マウント・セント・へレンズ
標高 8,364フィート(2549m)
1980年5月18日の大規模な噴火で山頂部が吹き飛びました。2004年9月に再び小規模な地震が繰り返し発生し、同年10月には水蒸気や火山灰が噴出。新たな溶岩ドームが形成されたことが確認されています。

Mount Adams マウント・アダムス
標高 12,276フィート(3742m)
最近の噴火は約3800年前。USGS によると、この火山は、過去100万年の間に、マウント・シャスタを除く他のカスケード成層火山よりも大量の噴出物を出してきたそう。約1万5000年前の氷河期以降、10の噴火口から噴火が起こっています。

カスケード・レンジ

ワシントン州の火山とカスケード・レンジ

これらの火山は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州からカリフォルニア州北部まで伸びるカスケード・レンジ(Cascade Range)と呼ばれる火山弧(volcanic arc)の一部です。

アメリカにある13の主要な火山が、このカスケード・レンジに含まれています。

ワシントン州天然資源管理局やワシントン州政府によると、この火山弧では過去12000年の間に200回以上の噴火が観測されています。そのたびに火山灰(tephra)、溶岩流(lava flow)、火山泥流(lahar)が発生していることがわかっています。

太平洋を囲む環太平洋火山帯(Ring of Fire)の一部を構成しています。

ワシントン州で最も活発な火山

マウント・セント・へレンズ

マウント・セント・へレンズ

現時点で最も活発な火山活動が観測されているのはマウント・セント・へレンズです。

1980年5月18日に大規模な噴火をして世界中に知られることになりました。その後、2004年9月に再び小規模な地震が繰り返し発生し、同年10月には水蒸気や火山灰が噴出したほか、新たな溶岩ドームが形成されたことから、一時立入禁止となりました。

その後、噴火の可能性は低いと判断され、2006年7月21日から登山が許可制で解禁されています。

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更新:2022年8月

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