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2021年9月:10年もののグリーンカード更新時に気をつけておきたい点

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グリーンカード(米国永住権)は10年に1度更新が必要です。

今回のコラムでは、グリーンカードがスムーズに更新できるよう、更新時に気をつけておきたい点についてお話します。

なお、このコラムの内容は、10年もののグリーンカードの更新に限ったものです。

2年の条件付きグリーンカードの更新が必要な方も含め、その他の状況には該当しない内容も含まれるので、注意してください。

もくじ

正しい申請書を使うこと

10年に一度更新が必要なグリーンカードは、Form I-90(Application to Replace Permanent Resident Card)という申請書を使います。現在、Form I-90は、オンライン申請と郵送申請の2種類があります。

アメリカ人やグリーンカード保持者との結婚を通してグリーンカードを取得した外国人配偶者は、結婚後2年以内にグリーンカードを取得した場合に限り、当初2年間有効な条件付きグリーンカードが与えられます。条件を削除するためには、条件付きグリーンカードの有効期限が切れる90日以内に、外国人配偶者とそのスポンサー配偶者は、共同で条件を削除する申請を行います。この場合は、Form I-751(Petition to Remove Conditions on Residence)という申請書を使います。

10年もののグリーンカードを持っている方が、グリーンカードを更新する際には、Form I-751は間違った申請書となりますので、注意が必要です。また、逆も同じで、条件付きグリーンカードの条件削除に、Form I-90は使用できません。

更新の申請ができるのは有効期限が切れる6ヶ月前から

10年に一度更新が必要なグリーンカードは、その有効期限が切れる6ヶ月前からしか申請できません。

審査期間はケースバイケースで、数ヶ月のケースもあれば、1年ほどかかっているケースもあります。

しかし、移民局が発行する申請受理書に、グリーンカードの有効期限が切れても12ヶ月間は延長すると記載があるので、申請期間中にグリーンカードの有効期限が切れてしまっても、そのカードと申請受理書を合わせて永住者であることを証明することができます。

グリーンカードの有効期限がすでに切れてしまった場合

グリーンカードは、永住者であることを証明する書類ですので、万一、グリーンカードの有効期限が切れてしまった場合でも、そのことだけが理由で、永住者としてのステータスを失うことはありません。

ただし、グリーンカード保持者は、常に移民上の身分を証明できる状況になくてはなりません。グリーンカードの有効期限が切れていることによって、雇用や出入国、運転免許証の更新や、不動産の購入、住宅ローンの手続きなどに問題が生じる可能性がありますので、有効期限が切れてしまったことに気づいたら、直ちに更新申請を行うべきでしょう。

アメリカ国外に滞在している場合

グリーンカードの更新申請は、アメリカ国内で行います。海外の米国大使館・領事館では申請できません。そのため、アメリカ国外に滞在している場合は、アメリカに戻って更新を申請する必要があります。もし、アメリカ国外に滞在している間にグリーンカードの有効期限が切れてしまったら、アメリカを出国してから1年未満の場合、有効期限が切れてしまったグリーンカードとパスポートで渡航は可能となる場合があります。でも、飛行機への搭乗や米国入国審査にて問題が発生する可能性もありますので、なるべくこのような状況にならないように注意しましょう。

もしアメリカ出国からすでに1年以上が経過していて、Reentry Permit(再入国許可証)も取得していない状況ですと、問題はもっと深刻です。もう一度、グリーンカードの申請をし直すか、あるいは、帰国居住者ビザを申請する必要があります。後者の場合、「アメリカ国外での滞在は、アメリカを出国した時点では短期間の予定で、アメリカに戻る意思があって出国したものの、出国後、自身のコントロール外の理由でアメリカに戻れなかった」ということを証明しなければなりません。

その他の注意点

移民局は、更新時にもバックグラウンド・チェックを行います。重・軽犯罪ともに、犯罪歴がある場合には、専門家に相談することを勧めます。犯罪のレベルによっては、国外追放となる可能性が高いものがあります。

年間を通して長期間アメリカ国外に滞在している場合、生活の基盤がアメリカにあるのかどうか、移民局が疑問を持つ場合があります。なるべく6ヶ月以上の出国は避けるか、長期間アメリカを離れる場合は、Reentry Permit を取得するべきでしょう。

永住者は、常にグリーンカードを携帯する義務があります。グリーンカードが紛失、盗難、破損した場合には、10年の更新時を待たずに、直ちにグリーンカードの再発行手続きを行わなければなりません。再発行手続きにも、Form I-90(Application to Replace Permanent Resident Card)を使用します。

琴河・五十畑法律事務所 弁護士・琴河利恵さん
Kotokawa & Isohata, PS
6100 219th Street SW, Suite 480, Mountlake Terrace, WA 98043. USA
Phone: (206) 430-5108
www.kandilawyers.com

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。また、移民法は頻繁に改正があります。提供している情報は、掲載時に有効な情報です。読者個人の具体的な状況に関しては、米国移民法の弁護士にご相談ください。

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